小学生の頃に、学校の検査で発覚。それ以来、この検査では常に引っかかってきた。この色覚異常で苦しんでいるのは、まさに今である。世の中に微妙な色使いの商品が増えている。それに関して、「あの○○色の」という話をするたびに会話が噛み合わなくて困っている。
初代ヴィッツが登場した際に「ピンク」のクルマが登場し話題となったが、シルバーにしか見えなかった。ガラケー時代、自分ではシルバーだと思って買おうとした携帯がピンクだとわかり驚いた。10代の頃から髪を染めているが、周りから「ほとんど金髪ですね」と言われる。サロンのスタッフに言われるままに色を入れてもらっているのだが、私には「少し茶髪」だと思っていたら、実は金髪に近い状態になっているそうで。服の色もそうだ。この手のことで、相手を不愉快にさせているかもしれないし、自分自身も傷ついている。
色覚異常は遺伝で。「すすむ」ことはないそうだが、最近、薄い色使いが増えているのか、色がわからなくなることが多い。
そんな中、Twitterでこんな記事がバズっていた。
このクイズは近い色が書かれており、真ん中には微妙に違う色の図形がある。その色の濃さに答えるものだった。ただ、私は辛くて途中で回答をやめてしまった。
色覚異常の者はマイノリティではある。しかし、これをBuzzFeedが載せた意図を知りたい。よく読まれているようなのだが、このような、不愉快の連鎖がごくわずかでも広がっていることもご理解頂きたい。そもそも、色と年齢はどう関係あるのだろうというのも謎なのだが。色覚異常者は、その検査自体が辛いのだ。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。