情報公開は組織にとってかなりの負担でも、これが「あたらしいあたりまえ」!

こんにちは、都議会議員(北区選出)・あたらしい党代表のおときた駿です。

中途議決も終わり、昨日は久しぶりに庁内で落ち着いて事務作業・議案調査ができました。

来週から予算特別委員会・常任委員会が矢継ぎ早に始まるので、この時間を有効活用していきたいと思います。

さて、「あたらしい党」では昨日、昨年(2018年)分の収支報告書を公開しました。


あたらしい党 2018年(平成30年)収支報告を発表しました(党公式HP)

詳細版も上記のページからご確認いただけますが、

支出目的はかなり細かく記載し、支出先も個人デザイナー等の場合を除いて原則すべて公開しています。

法律で規定されている政治資金報告書ではここまで求められませんし、一般の方から見るとかなりわかりづらい・とっつきづらいフォーマットになっています。

情報公開を一丁目一番地として掲げ、また初期活動資金をクラウドファンディングで集めた「あたらしい党」としては、このレベルの情報公開を毎年の基準として継続していきたいと考えています。

実際に組織としてやってみると、「情報公開」はかなり重たい負担です。

たった3ヶ月程度の活動でも事務作業はけっこう発生しますし、詳細に公開すればするほど「ツッコミどころ」が増えますから、問い合わせに対応する業務も増えるでしょう。

「余計なコストはかけたくない」
「波風を立てるリスクを取りたくない」

と多くの政治家・政党が考えてしまう気持ちもわからなくもありません。

しかしながら、情報公開を「余計なコスト・リスク」と考える価値観は、昭和の遺物・過去のものにしていかなければなりません。

情報公開を徹底してこそ、政治への信頼が生まれますし、組織にとっても間違い・不祥事の早期発見につながります。

不適切な処理がメディアによって「発見」され、遡って修正する不祥事は後を立ちませんが、適宜公開していればネット等の「集合知」によって早期に指摘される可能性が高まります。

情報公開は単なる「コスト」ではなく、リスクを回避するための先行投資とも言えるのではないでしょうか。

とはいえ、我々あたらしい党のこの試みは始まったばかり。

情報公開の粒度や頻度についても、皆さまのご意見を伺いながら随時ブラッシュアップ・アジャイルしていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年3月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

おしらせ:「小池都政迷走」の原稿を募集中です

都知事Instagramより

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