水の出ない噴水とタバコの煙

地元の北区ネタを。

僕は東京都北区民なのですが、中心は赤羽という町です。
京浜東北線も埼京線も上野新宿ラインも通っていて、東京駅には3駅で行ける便の良さ。

それに加えて1000円でベロベロになれる、いわゆるセンベロ的な飲み屋街が人気で、いつのまにか住みたい町ランキング1位にまでなりました。

このように、すごくポテンシャルのある町なのです。
しかし、その北区の中心となる駅前には何があるのか…!?

そう、水の出ない噴水と喫煙スペースです。

駅前に噴水があるのは、まあ贅沢ですが、景観的にあっても良いでしょう。市民の憩いの場になりますもんね。

しかし、水が出ない。
赤羽住んで何年にもなりますが、一度も水出てるところを、見たこと無い。

噴水、意味無いじゃん!!!と。
水出なかったら、ただの噴だよ、と。

しかも、駅前の最も人が多く通る、町の顔となる部分の大半が、喫煙スペースなのです。喫煙者がたむろして、いつもモクモクです。すごい、けむいし。子どもや家族連れには辛いわけです。

町の顔がこれって、どうなのよ、と。

北区の象徴

これって、北区の象徴だなぁ、と思うわけです。

北区って、

・小中学生の子どもの数が激減している
・2005年~2014年の人口増加率で最下位(人口はもはやピーク時の74%…)
・高齢化率No1かつ、高齢者の就労率が最下位

っていう状況みたいなんです。(参照 :『23区格差』

東京都の他の区が社会的流入でむしろ子どもの数や人口が増えたりしている中、どんどん悪くなっていってるんですよね。
これって、町の顔となる部分すら放置する、っていう行政の姿勢が招いたことなんじゃないか。

そのダメさの象徴が、駅前の水の出ない噴水とタバコの煙なのではなかろうか、と思ってしまうわけです。

こうしてはどう?

というわけで、僕が区長だったら、この駅前の超大切で超地価の高いスペースについては、オープンカフェや、市民マルシェが常時出店できるようなスペースに変えたいです。地元の手芸サークルがお店を出したり、起業クラブがレモネード出したり、区民が参加型でミニビジネスを行えるような場所に。

北区の地元友達の皆さん、どう思います?
この町、もっとイケると思うんですけど、どうなんでしょう?


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2019年3月10日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。