大阪知事選、自民が元副知事擁立:いい選択肢ができた

元副知事を担ぎ出す、というのは、自民党にとっても大阪府民にとっても悪くない選択である。

政治や行政の経験がない人を担ぎ出すようなことはしない方がいいのだが、と心配していたが、自民党にはやはりそれなりの知恵者がいたようだ。

維新政治を打倒する、などと息巻かないで、ひたすら大阪府民のための府政を実現する、とでも言っておけば、案外無党派層の人たちの心を動かすかも知れない。

松井府知事の下で副知事を務めていた、というのだから、それなりの能吏だろうし、この人が知事に当選して府の行政が一変したり混乱する虞は少ないはずだ。

政治や行政の経験がない人は自分を担ぎ上げた政党や有力支持者の言いなりのロボットや操り人形になりがちだが、副知事まで務め上げた人はそう簡単に人の言いなりにはならない。

まあ、勝つかどうかは分からないが、大阪の有権者の皆さんにとってはそれなりにいい選択肢が出来てよかったですね、と言うべきだろう。

もっとも、私は、この選挙の結果で大阪の維新がガタガタになってしまうことは、まったく望んでいないが…。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年3月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。