自民党は大阪市長選にまで候補を擁立しようと大童のようだが、それほどの力がないのに手を広げ過ぎると痛い目を見そうである。
大阪府議会議員選挙や大阪市議会議員選挙も大阪府知事選挙、大阪市長選挙と同日に行われることになるから、府議会議員や市議会議員選挙の候補者を抱えている政党が自民党と一緒に大阪府知事選挙や大阪市長選挙を戦ってくれると思っていたら、多分、痛い目を見る。
少なくとも共産党や立憲民主党は、選挙期間中、自民党の批判を繰り返すはずだから、自民党が擁立する候補者の選挙カーには乗らないはずだ。
公明党が府議会議員選挙や大阪市議会議員選挙で競合する共産党や立憲民主党などと一緒に大阪府知事選挙や大阪市長選挙を戦う、という図も考えられない。
候補者の擁立までは、反維新や大阪都構想を潰せ、というスローガンでそれなりに結集できるのかも知れないが、選挙が始まれば、あっという間にバラバラになる。
片方の手では互いに刀を持って激しく戦いながら、もう一方の手では握手をする、などという器用な芸当が出来る人は一人もいないはずである。
所詮は、呉越同舟の仲である。
自民党が本気で戦うのであれば、府知事選挙一本にしておいた方がよさそうである。
これまで大阪府知事を務めてきた維新の松井氏と大阪市長選でまともに遣り合おうとするような人が、今の段階で、いるかいないか。
まあ、いそうにもないな、というのが、部外者である私の率直な感想である。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年3月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。