「柳に雪折れなし」都民ファーストはとにかく乗り切れ

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、と言うが、最近は都民ファーストの皆さんがとばっちりを食っているようである。

小池さんの足を引っ張ろうとしている人が増えているのは承知しているが、目下の批判の対象は都民ファーストのようである。委員会の運営がどうもスムーズに行っていないようで、適当な調整役、進行役が都民ファースト側に欠けているように映る。

都議会の慣習や他会派との折衝の仕方などに不慣れな人が多そうなので、あちらこちらで小競り合いを起こしてしまうのだろうが、これも勉強だと思ってとにかくここは乗り切ってしまうことだ。

来年度予算が否決されるような事態にでもなってしまえば大変だが、慌てさえしなければいずれ落ち着くところに落ち着く。
参議院選挙を目前にして、いつまでも自民党と共産党が共同歩調を取っている、などということは考え難い。

柳に雪折れなし、と覚えておかれることだ。

如何にも数を頼んで議事運営を強行しているように見られてしまうのはマイナスになるだろうから、そういう絵を作られないように、慎重かつ丁寧に進めることである。

小池さんの評判が悪くなっていることは、私も十分承知している。
少々のマジックくらいでは、これを引っ繰り返すことは出来ないだろう。

しかし、それで小池さんが倒れるわけではない。
都議会が終ってしまえば、選挙モード一色になるはずである。
ノープロブレム、とは言えないが、ドンマイ、ドンマイくらいは言っていいだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年3月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。