昨年、芸能人をきっかけに話題となった“グレイヘア”。いまでは、「年齢に抗わない生き方」として認知されるようなった。
今回は、『「グレイヘア」美マダムへの道』(朝倉真弓(著)、小学館)を紹介したい。著者の朝倉さんは、NHK『あさイチ』をはじめ数々の女性誌に登場し、グレイヘアの魅力を伝えている。朝倉さんのおススメする「グレイヘア」の育て方とは?その一部を紹介したい。
■どうやって白髪を育てていけばいいの
朝倉さんは、グレイヘアを育てるには時間をかけていくしかないと解説する。では、どうすればいいのか。4つの方法を紹介しよう。
1.坊主頭にする。
おそらくもっとも過激な方法。染毛部分を一気に剃ってしまうのでスピーディー。人前に出なければ気にならない。出なければならないときは、ヘアウィッグをかぶればいい。これが、最も早くグレイヘアになれる方法かもしれない。万人受けはしないが、ベリーショートが似合う人にはおススメできる。
2.自然に任せてひたすら伸ばす。
サロンと決別して伸ばしていくという方法である。染毛部分と自前の髪の色とがツートンに分かれてしまい、見た目は美しくない。しかし、サロンに行くたび白髪染めをすすめられて困っているという人や、仕事を退職したり、入院したりするなどして生活環境が急に変わった人などが選択されることが多い。
3.白髪染めからカラートリートメントに変えて、徐々に伸ばす。
白髪用のカラーシャンプやカラートリートメントは、使い続ければ染まるけれど、やめると徐々に色が落ちていく特性がある。白髪染めをやめてカラートリートメントを使い続け、ある程度髪が伸びたところで使うのをやめると、自然に色落ちしてきてグレイヘアが完成する。サロンに頼らず周囲に気づかれない人におススメできる方法。
4.美容師さんに手伝ってもらいながら伸ばす。
朝倉さんがとった方法。伸びてくる白髪と染めてくる色の髪をなじませるために、最初に明るくブリーチをする。その後、薄いカラーを入れながら白髪を伸ばしていく。白髪部分が河童のお皿になってからはハイライトやローライトを入れて軽減。同時に髪も短くしていく。なによりも、美容師さんの協力が必須。
■メリット、デメリットを考えて
個人差はあるが、髪が伸びる速さは1ヶ月で1cm~1.5cm程度である。1年たてば12cm~18cmになるが、ここに到達するまでの辛抱がグレイヘアを成功させる秘訣になりそうである。以下に、先ほどの4つの方法に関する、メリット、デメリットをまとめた。
1.坊主頭にする。
<メリット>
グレイヘアに生まれ変わるのに1年間もかからない。
<デメリット>
ベリーショートが似合わないと辛い。後戻りすることはできない。
2.自然に任せてひたすら伸ばす。
<メリット>
時間はかかるが、お金はかからない。
<デメリット>
途中のツートン状態がみっともなさすぎて、辛い気分になる。
3.白髪染めからカラートリートメントに変えて、徐々に伸ばす。
<メリット>
白髪が伸びてきたときのみっともなさが目立たない。
<デメリット>
お風呂場、タオル、シャツが汚れる。染めた色が完全に落ちるとは限らない。
4.美容師さんに手伝ってもらいながら伸ばす。
<メリット>
みともない時期も、ステキに見えるようにプロが調整してくれる。
<デメリット>
お金がかかる。協力してくれる美容師さんが必要になる。
くじけてはいけない。「ローマは一日にして成らず」ということわざがある。大きい仕事を成し遂げるには時間がかかるもの。あなたに相応しい方法を見つけてはいかがか?
尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
<新刊情報。4月18日発売>
『波風を立てない仕事のルール』(きずな出版)
[本書の評価]★★★(73点)
【評価のレべリング】※標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
星無し 「レベル0!読むに値しない本」50点未満