いよいよ統一地方選。そして衆参同日選はあるのか?

いよいよ統一地方選挙本番。どうやら自民党の大敗はなさそうだ

写真AC:編集部

どこの政党に対しても風が吹いていない、と言っていいだろう。

どうやら自民党の、あえて争点を作らないという選挙戦略が功を奏しそうな状況になっている。

自民党の選挙巧者ぶりが際立っている。

台東区の区議会議員選挙では都民ファーストや国民民主党の退潮を見越して公認候補者を立て過ぎた感があるが、候補者の数を絞り込んだところでは自民党は負けそうにない。野党コールはどこでも起きていないし、自民党バッシングも特にない。

投票率がどうなるか分からないが、このまま寝てくれればいい、などという有権者の反発を買うような物言いさえしなければ、少なくとも現状維持くらいにはなりそうだ。

安倍総理が沖縄の玉城知事と会ったのもいい。
如何にも沖縄県民の心に寄り添っているように見える。

この通常国会では対決法案を作らないという方針に徹しているようだから、殆ど波乱なく終わってしまうと思う。

いやあ、大したもんだなあ、と舌を巻いている。

今の状況では、選挙巧者の自民党の鉄壁の壁を崩すことは出来そうにない。

多分、7月の参議院選挙もそうなる。

今の状況だったら、衆参同日選挙はない

当たるも八卦、当たらぬも八卦、の類だが、私は、衆参同日選挙の目はなくなった、と思っている。

参議院選挙で自民党が大きく議席を失う虞がある、ということで自民党の劣勢を挽回するために衆議院を解散して選挙態勢を強化するのではないかしら、などという観測が一部で囁かれていたが、今の野党にはどうやっても自民党を倒すだけの力はない。

反って、統一地方選挙の蓋を開けたら自民党が圧勝していた、ということもあり得るのだから、自民党としては、野党勢力に力を与えかねない衆議院の解散、総選挙の実施など考えない方がいいということになるはずである。

野党が分断状態にある今の状況が急変することは、まず考えられない。

衆参同日選挙はない、ということで、皆さん、それぞれにご自分の歩む道を決められることだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年3月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。