統一地方選に向けた政治活動費等のため、一千万円を借金

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は予算特別委員会・締めくくり総括質疑が行われたのですが、序盤に波乱がありました。

混乱(というか、もうなんというか…)の顛末については「やなチャン!」動画で解説しましたので、そちらをご覧くださいませ。

さて、私が立ち上げた地域政党「あたらしい党」は、クラウドファンディングで政治活動資金を集め、現在15名の公認・1名の推薦予定者が所属をして活動を続けています。

クラファンを実施した際にも申し上げた通り、どれだけ「キレイな政治・選挙」をやろうと言っても、選挙に向けた政治活動というのには、広報宣伝費を中心に途方もないくらいお金がかかるのが現実です。

大組織が大きな車を何台も回し、新聞折込やネット広告を展開する中で、広報活動量で圧倒的に負けている状況を少しでも挽回しなければなりません。

結局のところ、組織(党)のトップの仕事というのは、そのためのお金をどこからか引っ張ってくることなわけで…。

しかしそれを業界団体などから得ると、途端に「しがらみ」に絡め取られてしまうというジレンマ。

余談ではありますけど、旧「みんなの党」代表(当時)の渡辺喜美氏は、特定企業からの資金調達スキャンダルでその座を追われてしまったのですが、「しがらみを作らない」という党是と「資金不足」という現実の間に、さぞ苦悩されていたのだろうなと今なら本当によくわかります。

そういうわけで、今回、私は主に「あたらしい党」関係の政治活動のため、一千万円をファイナンスしました。ファイナンスとか言えば格好良いですが、要は借金です。

政治活動・選挙のために資金はどうしても必要。しかしそれを、どうやって「しがらみの生じない」形で集めるか?何度も何度も、クラウドファンディングができるわけでもない…。

過去の「古い政治」の失敗を繰り返さないため、色々と方法論を考えてみましたが、結局行き着いたのはいつもの「情報公開」

つまり、貸主などの情報をできる限り詳らかに公開しておくことで、「しがらみを生じづらい資金調達」にチャレンジしてみようと思います。

ということで今回、一千万円を快くお貸ししてくれたのは「株式会社A.ver」社長の林尚弘さんです。

株式会社A.verは、「日本初!授業をしない塾」として大ブレイク中の進学塾「武田塾」を経営している会社で、その武田塾は今年に入ってついに全国200校舎&全都道府県制覇を達成しました。

武田塾 公式HP

北区赤羽でも、ララガーデンの中に赤羽校が開校してますね。

林さんは私と同世代(1984年生まれの一つ下)で、年齢が近いこともあって、数年前の初対面から意気投合。

かなりの政治通であり、「なんで政治家でもないのにそこまで知ってるの?!」という知識を持っていたりします(笑)。

今回、契約書を交わすに当たっては「利息以外の要求は一切しない」という文言を入れることについても、即答で快諾をしていただけました。

※利息のところのみ、企業として差し障りがある可能性もあるため、非公開にしています

「そんなこと言っても、見えないところで癒着する気だろう!」

という疑念を完全にゼロにすることはできないかもしれません。ここまで公開したらあとは、それでもなお癒着をするのかどうか、有権者の皆さまにチェック・判断していただくしかないと思います。

私が林社長&株式会社A.verに対して何かをするとすれば、ブログやSNSで武田塾の事業を紹介・宣伝するくらいなものです?!

政治・政策的な見返りで便宜を図るようなことはないと、改めてここでも皆さまにお約束をしておくものです。

ファイナンスをした資金は、主に予定候補者たちの供託金負担のために使用する予定となっています。

「供託金」は、大選挙区においてはほとんどの場合で返ってきますが、納めた分は「塩漬け」になってしまい、政治活動・選挙運動に使うことができません。

この供託金分をバックアップできれば、党や予定候補者たちが広報活動等に自由に使える資金が増えるというわけですね。

供託金部分については返ってくる可能性が高いとはいえ、マンションのローン以外でこれだけの借金を抱えたわけですから、私自身かなりのプレッシャーを感じているのは事実。

皆さまの期待や支援に応えて結果を出せるよう、まずは統一地方選挙終了までの一ヶ月間、全力で駆け抜けていきたいと思います。

それでは、また明日。

※おときた頑張れ!と思われた方は、個人献金など検討いただけますととても嬉しいです


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年3月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。