香港で感じた日本の不動産の「割安感」

資産設計実践会の香港スタディーツアーの主目的は、アートバーゼル香港(世界最大のアートフェア)の視察です。その合間に、香港の不動産もチェックしてみて、再確認したことがありました。

香港の中心部は、オフィスと住宅が混在一体となって建てられています。そんな中心部にあるコンドミニアムの価格は、不動産屋さんの店頭で見ると5500万香港ドルと表示されていました。日本円で8億円程度です。

しかし、この物件の賃貸に出しても、家賃は月に100万円程度。表面利回りを計算すると1.5%程度です。

家賃が安いのか、物件価格が高いのか分かりませんが、日本に比べるとはるかに利回りが低いことがわかります。

東京中心部の不動産と比較してみると、港区にある六本木ヒルズのような高級コンドミニアムでも、賃貸利回りは3%程度を確保しています。

さらに、都心中古ワンルームマンションになれば表面利回りは4%台。これは香港の物件の2倍以上の利回りです。

家賃や物件価格の取引価格の確認や、手数料・諸費用や税金など、細かい数字の精査は必要です。しかし、ざっくり言えば「香港の不動産と比較すると東京都心部の不動産価格は半分以下」という結果になります。都心の中古ワンルームマンションが今の2倍程度の価格になっても、香港の不動産と利回りは大きく変わらないという計算になるからです。

もし、この日本と香港の利回り差が長期的に解消されていくとすれば、日本の不動産が上がるか、香港の不動産が下がるか、どちらかしかありません。

香港不動産が高すぎるのか、日本の不動産が割安なのか。私には後者に思えて仕方がありません。これは、国内不動産投資をしている、私のポジショントークなのでしょうか?

今回のスタディツアーには、現在開講している第8期の資産設計実践会メンバーが参加しています。2019年6月からは、第9期の講座をスタートさせます。毎月の月例会にスタディツアーや国内外のイベントなど盛り沢山な内容。メンバーだけにしか情報が公開されない「インナーサークル」です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年3月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。