平成最後の都議会定例会終了!

本日、会派名を「自由を守る会」として初めて臨んだ平成最後になる第1回定例会が閉会いたしました。平成最後の質問者は不肖上田令子であり、ちょうど議員となりぐるっと干支を一回りの節目、感慨深い思いで、議員席を後にしました。混迷を極めた本定例会におけます私の態度表明を以下談話としてまとめましたのでご一読ください。

築地の跡地購入に反対

去る3月6日中途議決に付された築地市場跡地を市場会計から一般会計に有償所管替えする平成30年度東京都一般会計補正予算については、小池知事就任後その方針が二転三転し費用も発生し事業者はもとより都民の利益にもならないものであり、警鐘を鳴らす上でも、反対を致しました。

私は、都議会自民党などとともに市場・築地市場跡地問題等特別委員会の設置を提案し、市場問題につき引き続きの調査と都議会としての対案の提示の場を求めましたが、都民ファーストの会・公明党の反対により否決されたことは、議会の役割を放棄するものであり、後世まで厳しく指弾されるものでしょう。
(詳細:築地を巡る5600億円補正予算に反対

平成31年度一般会計予算・水道事業会計予算に反対

来る新年度は、新天皇即位による改元が予定され、30年余りの平成の幕が閉じます。国内経済はバブル崩壊による景気低迷が続き、都は「財政再建団体」への転落、巨額の財源不足など、危機的状況に直面しました。景気動向に左右されやすい税収構造のもと、約5兆円近くの都債残高を抱え、国内外の経済から目を離せない財政運営です。

にもかかわらず、予算規模は、総額で14兆9594億円と過去最大となりました。2020オリパラ後に到来する超少子高齢化=2025問題を目前に多岐にわたる地域課題、喫緊の状況を鑑み、地域最優先・生活重視の個々の都民の生活の向上と幸いを実現させなければいけません。

ところが、小池知事は就任以降、予算規模を膨張させております。都債残高は漸減傾向にあるものの、基金も取り崩されており、来るべき社会経済状況の変化に備え得るものではありません。
さらに、閉館した国立児童館「こどもの城」の建物と土地を国から買い取る600億円余りの予算が組まれていますが、生涯学習施設「都民の城」構想は拙速で、再整備・ランニングコストも明示されず、屋上屋を重ねるベンチャー支援事業等認めかねます。
そこで、「東京大改革」の変質を厳しく指弾する立場から一般会計予算に反対したものです。合わせて、かねてから指摘をしているにもかかわらず水道局・関連団体では不祥事が続出、その体質が悔いても改まらぬため水道事業会計予算についても反対致しました。
なお、東京都議会においては、一人会派は予算特別委員会には任期中、一度も委員になれない慣例があります。私はこの度、小池知事への質疑の機会を求め、委員外議員の発言を石川良一委員長に求めましたが、怒号が飛び交い議事が混乱する中、一顧だにされることなく、認められなかったことは、議員の質問権を奪うものとして、到底許されるものではないということを指摘しておきます。

虐待防止条例は条件付きで賛成

東京都子供への虐待の防止等に関する条例は、児童虐待の防止等に関する法律に規定する地方自治体の責務を踏まえ、子どもを虐待から守ることに関する施策の基本となる事項を定めることにより、子どもを虐待から守る環境整備を進め、子どもの権利利益の擁護と健やかな成長に寄与することを目的として、子どもへの虐待の防止への理解を深め、社会全体で虐待の防止に関する取組を一層推進するものです。

子どもを権利の主体とする基本理念に立ち、警察との情報共有など、昨年の目黒区虐待死事案以来、私どもが訴えてきた事項がパブリック・コメントを経て、盛り込まれた点は、大いに評価するものです。ただし、保護者への啓発・訓示に留まり、学校内虐待、施設内虐待への視点を欠くなどの課題が散見されます。これらの点の検討をもとめつつ、一刻も早く虐待死を根絶する立場から、賛成いたしました。

都庁における脱官僚を進めよ

東京都職員定数条例の改正条例により総数689名増員となります。児童相談所の虐待対応専門職をはじめ、行政の諸課題に対応し、都民福祉の向上に資する人材の確保が求められます。適正な定員管理と適材適所により、スマートかつ強靭な職員機構を求めます。公権力を行使する行政職員は、法令順守を旨とし、行政手続きにおける適正さとホスピタリティを併せ持つべきであることを留意しつつ、賛成いたしました。

東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例については、共同提案致しましたが、否決となり、大変遺憾です。

お姐総括!


▲自由を守る会さんのへあや江東区地域政策委員


▲同新庄みすず渋谷区地域政策委員


▲同白川愛目黒区地域政策委員

自由を守る会は、今後とも二元代表制のもと、是々非々で都政に取り組むべく、引き続きブレず「税金の無駄づかい、不正・癒着天下りを許さない!」改革を推進すべく、今春の政治決戦においても、取り組みをさらに一層、進めてまいります。

平成最後の、自由を守る、地域のことは地域が決める花のお江戸の大合戦!さお立合いです!

上田 令子   東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表

東京都議会議員(江戸川区選出) 白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選(44名中6位)。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。公式サイト