旅は「ローカル化」と「投資」で何倍にも豊かにできる

旅に出ることが多くなりました。今年はもしかしたら10回くらい海外に出かけることになるかもしれません。

海外に行くと日本では味わえない経験をすることができます。しかし、その経験を深く有意義なものにするには、ただ観光地をウロウロしているだけでは不十分だと思います。私は2つのことを心がけています。

まず重要なのは、できるだけ現地に住んでいる人とコミュニケーションしてもらい、「ローカル化」することです。

ローカルな暮らしを案内してもらい、できればその人の家に泊めてもらう。その場所の日常を出来る限り味わうことです。ローカルの人が集まるマーケットに行き、観光客が来ないようなレストランに入って、出来るだけ現地の人の生活に触れてみる。

これは日本に来る観光客の行動を想定してみれば理解できると思います。英語のメニューが無くて、地元の日本人しか行かないような居酒屋に行ったり、住んでいる日本人に銭湯に連れていってもらったりすれば、一般の観光客に比べて遥かに「濃い」日本滞在が楽しめるはずです。

そして、2つ目は「投資」という視点を持つことです。

観光スポットで写真を撮って歩きまわっても、その国のリアルな姿は見えてきません。

資産設計実践会で不動産投資のためのスタディツアーで海外に出かけると、その国に自分が資産を持つべきかどうかという視点から街を注意深く観察するようになります。レストランの値段や、現地で働いている人の給与、街を走っている車のクオリティや価格、そして不動産の価格と賃料。様々な経済的な数値をインプットして、他の国と「水平比較」する。そこから、その国に対する理解を深めることができます。

プライベートでハワイのようなリゾートに行っても、つい不動産屋さんに入って、地元の物件の価格や賃貸利回りをチェックしてしまう。職業病かもしれませんが、そんなことを通じて、その国に対する愛着が生まれ、また来ようという気持ちが高まっていくのです。

イスラエルのエルサレムに住んでいる弟夫婦の家に居候しながら、日本と対極にあるイスラエルという国を興味深く観察しています。プライベートな旅ですが、ローカルなマーケット(写真)を散策してローカルなお店でランチ(写真)を堪能するだけではなく、不動産会社にもお邪魔して、更に理解を深めてみるつもりです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年4月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。