選挙は足し算にあらず。1+1=2にならなかった大阪クロス選挙

こんばんは、あたらしい党代表 / 北区長選挙公認予定者のおときた駿です。

できれば全般的な開票が終わってから考察を書くべきなんでしょうけども、明日も早いので現段階における所感を。

維新ダブル勝利、都構想の賛成票が支え 朝日出口調査:朝日新聞デジタル

大阪の「クロス選挙」は、事前予想を覆して維新の「完勝」に終わりました。事前には維新苦戦・接戦が報じられていたものの、フタを開けてみれば予想以上に差がついた印象です。

この分析については色々と今後に行われていくのでしょうけども、まず思ったのは「やっぱり1+1=2にならなかったな」ということです。

今回、自民党が擁立した候補には共産党や連合(労働組合)など、様々な政党やいわゆる利権団体がくっつきました。

選挙戦中盤には、自民党推薦候補の応援のため、たくさんの利権組織の懸垂幕が選挙カーに垂れ下がり、また応援のためにマイクを持っている光景が見られました。

これによって多くの中間層・無党派層が離れたのだと思います。いやそれどころか、保守的な自民支持層を失った可能性も高いでしょう。

最初の接戦報道で、「イケる!」と思ったのかもしれません。勝ちたい、喉から出るほど票が欲しい、そうなると「見える票」がどうしても魅力的に写ります。

「見える票」とは、団体が積み上げるいわゆる組織票です。共産党や連合の応援を受ければ、この組織票が上積みされるんだと。

しかしながら、この組織票は無党派層の票とトレードオフの関係にあります。

がっつりと旧来の組織が応援している光景を見れば、しがらみを嫌う無党派層は逃げていきます。

もしも、当初の接戦報道が真実だとして、自民党推薦候補が共産党などと「野合」せずに一本槍で選挙戦を戦っていたら…

もっと肉薄した結果になったかもしれませんね。

まあすべては結果論と言われればそれまでですが、そんなことを改めて感じた大阪クロス選挙の結果でした。

そんな私は変わることなく、あらゆる組織からの選挙応援・推薦・組織票に頼らずに、自らの政策一本槍で引き続ききたる選挙に臨んでいきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、前東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年4月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。