プラットフォーマーの姿 ~ YouTube

ユーチューブは配信のプラットフォームで、クリエーターにはならない。注力し得意とする分野は、テクノロジーを駆使したあらゆるコンテンツの配信だ。(YouTube スーザン・ウォジスキCEO)
出典:日経デジタルインタビュー記事

なるほどと思うプラットフォーマーの意志だろう。プラットフォーマーが使用者に任せて、自由に利用させれば、掲載内容に関するコンプライアンスを問われる。一方でそこに制限を加えれば、優越的地位の乱用を問われる。バランスは時代と共にプラットフォーマが持つ力と共に変化する。プラットフォーマは自らがおかれている位置を常に意識し、変化に機敏に対応する能力を持つことが求められている。

世の中で問われている課題は、プラットフォームというテクノロジーにより進化した基盤ではなく、それを提供する、そして利用する人間の心の問題のはず。規制がテクノロジーの進化を妨げたり、利用者が無料で(情報提供の見返り)便利に使えるサービスが提供出来なくならないようにしなくてはいけない。

公平な社会とは、誰もが無料で自由に整理された情報にアクセス出来ることが前提となるからです。僕は格差が固定化されることが大嫌いです。活力も希望も失われる社会になる方が恐ろしい。社会的上層部が独占してきた情報を多くの人が知ることが出来るようになって、新たな挑戦とそれに伴う逆転が出来るようになっていることが大切なのです。政治は太陽のようでなくてはいけない。誰にでも陽が降り注ぐように。


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2019年4月21日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。