宮田文化庁長官の媚韓史観発言で韓国が大喜び

八幡 和郎

古代にあって日本より朝鮮半島のほうが先進地域だったとか、百済を経由して中国文明を輸入したのを、韓国の文化を輸入したと勘違い人がいることは、私がアゴラでも著書でも厳しく糾弾してきたところである。

どうしてそんなことになったかといえば、韓国の行き過ぎた国粋主義者のプロパガンダの片棒を日本の偽リベラル勢力が担いでいるというのも一面である。それとともに、日韓併合以降、「内鮮一体化」政策の一環として、古代にあって韓国に日本はお世話になったのだから馬鹿にしてはいけないというキャンペーンを朝鮮総督府が主導して行ったのも原因だと気がついて昨年来、強調しているところである。古代から半島に感謝するとかいう考え方は日本になかったのにもかかわらずだ。

しかし、韓国ででたらめな歴史観が支配的なのも腹が立つが、もっと残念なのは、日本人のそれなりにきちんとした人のあいだでも間違った認識のままの人が多いことだ。

小沢一郎氏が韓国での講演でいまや誰も相手にしていない騎馬民族説を持ち出して、天皇家の祖先は韓国から来たなどといったのもその一例だ。

あるいは、先日、ネットをみていたら、相当に立派な文化人が、こんなことを書いていた。

「祝・ヨンファ元年!「令和」は万葉集から採ったと安倍晋三が語ったが、万葉集を編纂した大伴家持は渡来人。天皇を始め4500首に及ぶ歌の大半は半島からの渡来人の作。中高時代に意味不明と教わった歌も、古朝鮮語で読むと意味も明らかに。よって「令和」を韓国語で「ヨンファ」と呼ぼう!」

山上憶良が帰化人というほとんど妄想に近い説があるのは知っているが、名族大伴氏の当主である家持まで帰化人にされてしまっている。さらに、万葉集の和歌のほとんどが帰化人の作品で古朝鮮語でといてはじめて分かるとかいうトンデモ説をいまだ信じている人がいて笑える。

だいたい、古朝鮮語ってなんのだろう。ハングル発明以前の半島の言葉は、固有名詞以外ほとんど分かっていない。それでも新羅語は韓国語と連続性がありそうだが、高句麗語とか百済語は日本語か韓国語かどちらに近いかすら分からないのだ。まった くもって困ったものだ。

とか思っていたら、なんと文化庁長官が韓国でなんとも愚かな非文化的で知性のかけらも外交的センスもない大放言して鳩山由紀夫なみの発言。

宮田亮平文化庁長官(文化庁サイトより:編集部)

ネットメディア『政治知新』によれば、韓国の毎日経済新聞が以下のように報じているようだ。

「文化のルーツ、根底には中国、韓国があると思います」。日本文化庁、宮田亮平長官「韓流大好き」「韓国は日本にとって兄か姉のような存在」

「ダイスキ(とても好きだ)」日本文化政策トップの宮田亮平(74)文化庁長官に日本国内で拡散する韓国文化、韓流に対する考えを訊ねると躊躇なく一言で言い切った。駐日韓国文化院開院を基準として韓日両国文化交流40年の成果と意味を訊ねるとすぐに両国文化交流の歴史はとても深くて厚いという答えが返ってきた。

というイントロで以下のような長官の発言が紹介されている。

「40年前とおっしゃったが、(韓日文化交流は)事実、遥か昔でしょう。1000年、500年前に韓国文化が日本に伝えられました。今日、文化のルーツ、根底には中国、韓国があると思います。シルクロードを通じてその大きな流れが生じたものですが、それで私は韓国は日本において何というか?兄か姉のような存在と思います。」

こんな文化庁長官、すぐに罷免すべきだ。コリアン国家は新羅の統一まで存在していない。そもそも、百済の継承国家は韓国でない。

中国はともかく韓国から学んだものはない。百済からやってきた中国系帰化人は文化や産業に役に立ったが、百済人は亡命者ばかりだ。また、韓国(新羅)は百済を継承していない。韓国は日本国有の領土である任那を侵略し、友好国である百済を唐が侵略するのを手助けした国だ。

宮田長官は日本最高の金属工芸作家で東京芸術大学学長を経て2016年に文化庁長官に就任したそうだが、民間人登用したら、しっかり、国民としてしっかりした歴史観を持たす教育をしてから職務に就けて欲しい。