病院と文化施設:守るためには変わらなければいけない

奥澤 高広

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)おくざわ高広です。

5月は、各地へ視察を繰り返しています。

静岡県立病院機構
東京都健康長寿医療センター
東京都文化会館
東京都現代美術館

などなど。

実は、東京都都政改革本部では、都立病院と文化施設の運営形態を抜本的に見直す必要があるのではないか、という提言がなされています。超高齢化時代を迎える日本において、より高度な医療を提供し続けるには、ますます公費を投入しなければいけないのが現実です。また、その費用を捻出するには、別の費用を削らねばならないのも別の側面にあり、特に文化事業はお金がかかるが効果が見えにくい、ということで削られる対象に挙げられることが多いようです。

ここで大切なのは、どちらかを削ってどちらかを増やすという、パイの奪い合いの議論から抜け出す必要があります。

安定した医療を提供しながら稼ぐことのできる(黒字化)病院とは?

稼げる文化事業のあり方とは?

という視点で捉え直すためには、やはり現場に足を運ぶに限ります。文化施設では、余らせている勿体ないスペースを見つけたり、独立行政法人では研究成果物の販売事業を行ってはならないというルールがあったりすることに気づかせていただきます。

まだ具体的な政策まで至ってはいませんが、大切なものを守っていくためには変化を恐れてはならないということです。守るために変わる、その意識を大切にして、守ろうとする勢力と変わろうとする勢力の間に立って、第三の答えを見つけられるよう、引き続き調査研究を重ねてまいります。ご指導のほど、よろしくお願いします。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年5月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログ『「聴く」から始まる「東京大改革」』をご覧ください。