会社員の「会議」と「移動」はムダ

会社に勤めている人は平日は本当に忙しく働いています。「働き方改革」で残業は減る傾向にあるようですが、風呂敷残業(家に持ち帰って仕事)なども相変わらずあるみたいで、本当に改革されているとは思えません。

写真AC:編集部

日本経済新聞に味の素が行った、労働時間短縮の取り組みが紹介されていました。

社員の就業時間中の時間配分を徹底的に分析したところ、1日平均4時間も会議出席と資料準備に費やし、営業部門は総労働時間の25%を移動時間が占めていることが分かったと言います。

会社によって、職種によってその比率は異なると思いますが、会議とそのための資料作り、そして通勤を含めた人の移動は時間のムダだと思います。

会議には、情報共有を目的とするものと、ディスカッションによってアイディアを出していくものの2つがあると思いますが、前者は発言しないで聞いている人はその場にいる必要はありません。自宅や出先で電話やテレビ会議で参加すれば充分です。

また社内の説明用資料を丁寧に作っている会社がありますが、プレゼンテーション用の資料はむしろシンプルに要点だけをまとめたものにすべきです。社内調整に時間をかけている会社は、意思決定が遅い傾向があります。

人の移動も不必要な場合が多いと言えます。そもそも、平日の同じ時間に満員電車に乗ってオフィスに行く必要があるのでしょうか?会社に着くまでに体力を消耗しストレスをため込んでしまっては、良い仕事はできません。会社以外の場所で効率的に仕事をこなし、どうしても必要な時だけオフィスに来て仕事をすれば良いと思います。

社員が同じ時間に、一か所に集まって、一緒に仕事をするという会社の仕組み自体が、既に時代遅れなものになっていると思います。

工場の流れ作業のような集まってやらないとできない仕事ももちろんありますが、少なくともホワイトカラーの仕事は毎日顔を合わせて仕事しなければできない訳ではありません。

不必要な会議と移動を抜本的に見直せば、日本人の労働時間はずっと少なくでき、クオリティオブライフは各段に向上するはずです。

※深夜のラーメンも不必要でムダかもしれません。。。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年5月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。