自民党内からも韓国側との握手批判に、岩屋防衛相が“逆ギレ”

岩屋毅防衛相が、韓国の国防相と会談した際に握手し、「未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」などと融和的な姿勢を示したことを巡り、自民党内からの突き上げが激しくなった。一部の議員はネット動画で「身内」のはずの防衛相を徹底批判するという異例の事態になっている。

防衛省サイトより:編集部

動画で岩屋批判を始めたのは、航空自衛隊OBで、同党参議院議員の宇都隆史氏(比例区)。6日、チャンネル桜の動画を公開した。

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産経新聞によると、宇都氏はこの中で次のように岩屋氏を猛烈に批判した。

会っても結果が伴わないなら意味がない」と指摘。外務省がいわゆる徴用工問題で外交努力を重ねていることに触れ「防衛省だけが『一歩前に、未来志向で』なんてあり得ない」

首相官邸が制止したにも関わらず岩屋氏が熱望して非公式会談が行われたとして「パフォーマンス的に頑張っているように見せたい。どこの大臣だ」と語気を強めた。

また、6日夜のBSフジ「プライムニュース」には、歴代の防衛相が出演し、岩屋氏の対応も議題にあがった。

小野寺前防衛相(プライムニュースより)

前防衛相の小野寺五典衆議院議員(宮城6区)は、岩屋氏が韓国側との会談の際、笑顔で写真撮影に応じたことについて「レーダー照射で自衛隊員が危険にさらされた訳で、その思いからすればなかなか笑顔は出せない」と批判。

小野寺氏はさらに「笑顔は普通の振る舞いからかもしれないが、相手は韓国。レーダー照射事案の時に、自衛隊は正確に情報を出したのに、韓国はそれを恣意的に使って反論してくるというのが今の日韓関係。そういう意味では、悪意がなくても(笑顔が)どう使われるかよく考えて対応する必要があった」などと苦言を呈した。

「身内」からも批判が強まる中で、岩屋氏は7日朝、報道陣の取材に対し、「やりとりとあいさつは全く別だ。会うときも別れるときも、気持ちよくというのが私のモットー。全く問題なかった」などと反論した(出典:朝日新聞デジタル)。この「逆ギレ」発言にネットでは、

韓国軍のレーダー照射に心から怒っていたらそうはならないだろという話だろ。もう防衛大臣辞めろマジで。

などと更迭論が噴出しそうな勢いだった。