韓国政府は19日、「徴用工」判決の対応策として、被告の日本企業と韓国企業が資金を拠出して、判決が確定した被害者に慰謝料相当額を支払う案を日本政府に打診したことを明らかにした(時事通信)。
しかし、韓国側の発表から間もなく日本側は「解決策にはならない」(大菅外務報道官)と拒否(外務省記者会見議事録)。1965年の日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設置を求める立場に変わりはないことを打ち出し、「委員を指名する第三国を選ぶ手続きに入るよう韓国側に要求した」(時事通信)という。
河野外相も夕方、ツイッターで提案を蹴った理由を説明。
韓国から、韓国企業と日本企業が拠出した財源から確定済みの大法院判決の原告への慰謝料の支払に充てることに日本政府が同意するならば請求権協定に基づく協議を受け入れる旨発表がありましたが、これは韓国の国際法違反の状態を是正することにはならず、この提案は受け入れられません。
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2019年6月19日
韓国側が記者会見してから「即刻」とも言える早さで、日本側が提案を拒否するという「痛快」な展開に、日本のネット世論は敏感に反応した。河野外相のツイッターには、
クイックレスポンス絶対必要
これを毅然とした態度で示した外相は素晴らしいと思う。
などと右派のネット民を中心に絶賛する人が続出。
また、外相の父、洋平氏が宮沢内閣の官房長官だった1991年、慰安婦に日本軍の関与があったことを認めた「河野談話」を出した経緯があるが、
お父様とは比べ物にならないくらいご立派です!
と比較して持ち上げる人もいた。