喜怒哀楽だったのが五輪チケットの結果でしょうか?当たった人は何枚も当たるし、当たらなかった人からすれば宝くじと同じと言いたいところ。でも見に行けなくてもパブリックビューイングもスポーツバーもあります。皆で応援するのは独特の盛り上がりがあります。そういえば北米ではNBA(バスケです)で初めてカナダのチームのラプターズが優勝したんですが、たいそうな盛り上がりだったようです。(私はすっかり忘れていました。苦笑)
では今週のつぶやきです。
円高金高株高がやってきた!
円と金(ゴールド)が爆上げしています。円は数週間前のこの項でつぶやいた105円が視野に入ってくるとみています。ゴールドは一気に1400ドルを付けましたが長く安値に放置されていた反動もあり、しばし上昇局面になるとみています。まだまだ強気で行けるでしょう。株高は日本は蚊帳の外でアメリカ独り勝ちの様相があります。
それぞれ微妙に理由が違うように感じます。基本はアメリカ金利引き下げ見込みとイラン情勢ですが、円に関しては日銀が更なる緩和姿勢をみせるもののその本気度に疑問符がついていることがあります。ただでさえ泥沼の緩和なのにこれ以上どうするのか、という意味です。手段のあるなしではなく、健全性の問題でしょう。
金(ゴールド)はイラン問題、香港のデモなどを含む世界の不和とドル偏重の見直しが理由に見えます。そしてアメリカの株高はトランプ大統領の次期選挙への出馬表明が背景にあるように見えます。強いアメリカを具現化するということでしょうか?とにかくG20までの来週1週間はこのトレンドが続く可能性はあると思います。
よく見えない中朝会談
習近平国家主席がG20を目前に自身初の北朝鮮で金正恩氏との会談に臨みました。よく見えない、といっても外向きは報じられている通り、習氏は金正恩氏の不満を聞き、希望を聞き、それをG20の際にトランプ大統領との交渉材料の一つにするということは分かっています。
が、習近平氏にとって香港問題も片付いておらず、台湾独立派も勢いづいている中、北朝鮮に行っている暇があったのかという見方もできるはずです。なぜだったのでしょうか?私には国内反対派勢力の目をそらすようにも見えました。1つには国内にいたくなかったこと、2つ目にはトランプ大統領との交渉カードが欲しかったこと、3つ目には少なくとも金正恩氏ぐらいは懐柔して味方につけておきたかった事ではないかと思うのです。あとは4つ目で日本と仲良しを強調すると思います。
仮にそうだとすれば逆説的ですが、習氏のポジションは極めて弱いと言わざるを得ません。国内勢力も外圧も日増しに強まっており、このG20の成果次第では中国の統制の根幹に影響を及ぼす可能性を私は否定しません。中国国内政治の頂上決戦ともされる8月の北戴河会議の行方も当然このG20の動向次第で習一局体制から再び派閥争いになるでしょうし、香港と台湾は勢いづくかもしれません。経済的には私はベトナムが中国のおこぼれを相当拾って目先かなりの経済成長を遂げるとみています。
首相の問責決議案提出
今更ですが「野党は安倍首相がおきらい」ということなのでしょう。自民党が嫌いというより安倍、麻生コンビが嫌で嫌でしょうがないように見えます。(それだけ実力があるとも言えますが。)問責決議案に対する報道を見ると正直「怨嗟」そのものであり、ほとんど論理性はありません。
よくもこれだけ「嫌政権論」を唱えると思うのですが、もう少し説得力がある声を出さないと日本の野党はもう終わりではないか、という気がします。
実は数日前、テレビにも出ているあるライターさんと東京で飲んだ際、彼が面白いことを述べていました。「記者の純粋なクオリティは朝日新聞がやっぱり一番いい人を抱えている」と。(私が言ったのではありません!)しかし、発行部数だけをとると激減しているこのアンバランスさは何なのか、敢えて言うなら野党の退化と議員の質のアンバランスさ(組織力と個々の能力)という共通する問題があるかもしれません。
野党の記者会見で最前線にたつ人々の発言のクオリティが悪いと党全体のイメージ悪化につながります。もうすぐ参議院選挙。「野党の品格」をもう一度勉強してもらいたいですね。
後記
全国津々浦々、地震はやってきます。予想されているところではなく、地震はないと安心しているところに狙ったように発生する地震の報道に接するたびにこの国はどこで起きてもおかしくないという気持ちを新たに持ちました。備えあれば憂いなし、という言葉をもう一度かみしめて、非常食ぐらいは、と思えども冷蔵庫の中ですら空っぽではお恥ずかしい限りであります。備蓄、私もしなくちゃ。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年6月22日の記事より転載させていただきました。