オフホワイトは黒だった?宮迫ら11人謹慎処分の報道でカオス

吉本興業所属の複数のタレントが、事務所を通さない「闇営業」で振り込め詐欺グループの忘年会に参加し、ギャラを受け取っていた疑惑が出ている問題で、同社は24日、雨上がり決死隊の宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号・2号の田村亮さんら11人のタレントについて当面の間、活動を停止し、謹慎とする方針を発表した(プレスリリース)。

アメトーーク!番組公式ツイッター、吉本興業HPより

ほかに謹慎処分とされたのは、レイザーラモン・HGさん、ガリットチュウの福島善成さん、くまだまさしさん、ザ・パンチ・パンチ浜崎さん、天津・木村卓寛さん、 ムーディ勝山さん、2700の八十島宏行さんと常道裕史さん、ストロベビー・ディエゴさん。

処分を受けたタレントたちのコメントも併せて発表。

宮迫さんは、間接的な形で金銭授受があったとし、「相手が反社会勢力だったということは、今回の報道で初めて知ったことであり、断じて繋がっていたという事実はないことはご理解いただきたいです」などと、確信犯だったとの疑惑は否定。その上で「詐欺集団、そのパーティーに出演し盛り上げている自身の動画を目の当たりにして、情けなく、気づけなかった自身の認識の甘さに反省しかございません」と謝罪した。

田村さんは「金銭の受け取りがございました」と疑惑を認め、「自分の都合のいいように考えてしまい、世間の皆様に虚偽の説明をしてしまった事を謝罪させて頂きます」と反省の弁を述べた。ただ、「特殊詐欺グループとは本当に知りませんでした」と偶然だったことを強調した上で、「このような行動をとった自分が恥ずかしくて堪えられないです。謹慎期間を通して、自分を見つめ直し二度とこんな行動をしない人間になるようにします」と出直しを誓った。

この問題は、写真誌FRIDAYの報道で疑惑が表面化。闇営業の「窓口」となったカラテカの入江慎也氏が先に解雇処分を受けていた。宮迫さんらは当初「ノーギャラだった」などと疑惑を否定していたものの、忘年会のパフォーマンスの様子を映した動画が流出。騒動は収束するどころか、宮迫さんがレギュラーを務める「テレビ朝日が吉本興業にコンプライアンス遵守の徹底を求めるコメントを出し(スポーツ報知)、さらには番組からスポンサーが離れる動きも表面化し、吉本側の対応に批判が噴出していた。

(アゴラ関連記事)
宮迫“闇営業”対価発生の疑惑。ネット民「降りろ」の大合唱

“オフホワイト”で済まない:アメトーク打ち切り必至か

この日は報道でも混乱がみられた。当初は午後2時に、スポーツニッポンがいち早く特報。これに気づいたハフポストの追いかけ取材に対し、吉本側は「誤報です」と説明。スポニチも当初の速報記事を一時削除するなど混乱し、様々な憶測が飛び交う形となった。

一連の騒動にツイッターでは、

誤報が誤報だったのね

と皮肉る投稿もあれば、

やった方も悪いけど 事務所側の認識と管理の甘さも 問題じゃないか?

入江さんは首で他は謹慎なんだ。吉本大したことないね。

などと、吉本側の対応の不味さを批判する意見が相次いだ。

今回処分を受けたのは、吉本の中でも人気のあるタレントが多いだけに、出演番組の継続なども含めて業界関係者の混乱や影響が続きそうだ。