なぜ起業しても思い通りに稼げないのか?

2013年に起業してから7年になり、会社の経営も安定してきました。本業以外の事業投資や、不動産投資も順調に規模を拡大しており、売上も利益も、当初の想定を大きく上回ることができました。本業では、素敵なお客様にも恵まれ、ありがたいことです。

しかも、収益が大きくなるのに反比例して、仕事にかける時間は短くなっています。時給で考えると飛躍的に効率が良くなりました。

一方で、同じ時期に起業した人でも、相変わらず自転車操業で自らがバタバタと飛び回り、何とかやりくりしている人もいます。

その違いはどこにあるのか考えてみました。

違い1.人と同じことをしているかどうか

人と同じことをしていては、競争の激しい市場で体力を消耗するレッドオーシャンビジネスになってしまい、価格競争に巻き込まれます。それでは、時間をかけても収益に繋がりません。

他の人ができないサービスを提供することで差別化が可能になり、価格競争に巻き込まれないブルーオーシャンビジネスにすることができるのです。

たくさんの競合店がある駅前の一等地で、ありきたりのラーメン店を始めても、多くは失敗するのと同じことです。

違い2.マーケットがズレていないかどうか

そもそもニーズの無いことをビジネスにしようとしても、マーケットが存在していないのですから、お客様を集めることはできません。

風の吹いていないところに、いくら立派な帆を張っても船は前に進みません。逆に少々ボロい船でも風さえ吹けば、進むことができます。

どこをマーケットにするかがズレていると、せっかくの努力が成果に繋がらないのです。

違い3.集客方法が間違っていないかどうか

何とか差別化されたニーズのあるサービスを提供できるようになっても、その存在を潜在顧客に知られなければ、お客様は集まりません。

広告なのか、口コミなのか、紹介なのか。いずれにしても、自分がターゲットとするマーケットにしっかりアプローチしないと、せっかくのサービスが宝の持ち腐れになりかねません。

例えば、資産デザイン研究所では基本は広告宣伝を行いません。その代り、ブログとメールマガジンを読んでもらい、ファンになってくれた方にコンタクトしてもらうようにしています。創業時から毎週続けているメールマガジンの配信数は、45000名を超えました。これには名刺交換した人など、希望していない人は無理に登録していません。こちらから営業するのではなく、価値を理解してもらえる人だけを潜在顧客として対象にしているのです。

そもそも仕事とは、必要とされている顧客にアプローチして、その人のニーズを満たすサービスを提供するすることで、感謝の収益を得ること、と定義することができます。

思ったように仕事がうまくいかないという人は、上記の3点のいずれかに問題があります。そんな視点から、今の自分の仕事を見直してみてください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。