Facebook米本社「サリン」騒動で社員が一時退避

米カリフォルニア州にあるFacebook本社で1日(現地時間)、送りつけられた不審な郵便物の検査から猛毒のサリンが検出されたとの結果を受けて社員が退避する騒ぎがあった。

Facebook米本社(rulenumberone2/flickr)

ロイター電によると、不審物は、郵便物を仕分ける作業の際に発見され、2人がサリンにさらされた可能性があるとして検査を受けた。ビル4棟の社員も一時的に一斉に退避した。

検査を受けた2人はサリンによる症状はみられず、その後の動きを伝えた米ABCニュースによれば、2回目の不審物検査では否定的な結果が出たとしている。今後の詳しい検査や米当局の捜査結果が待たれる。

Facebook本社に「サリン」が送りつけられたとの報道に、かつてオウム真理教事件で、世界初のサリンを使ったテロ事件を経験した日本のネットでも関心を集めた。ツイッター上では

おいおいまじかよ

こわ

といった直感的な反応もみられた。

また、事件の背景として、先ごろFacebookが明らかにした仮想通貨「Libra」との関連を指摘する見方も。

Facebook本社の郵便物検査で一時的とはいえ、サリンが検出されるだけの体制が整っていた危機管理の充実さに驚く意見も散見された。政府CIO補佐官を務める楠正憲氏は、第一報の段階で「郵便物の成分チェックをやってるのか。それも凄いな」と指摘していた。