副業解禁なら正社員の副業には民泊投資がオススメ?

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インバウンド3000万人突破!今もっともアツイ!時流に乗った新しいビジネスとはなにか。マネー系の雑誌では「サラリーマンのためのサイドビジネス」といった企画を目にすることがある。

とはいえ、仕事に追われているサラリーマンが「複業」などと言われても、そんな時間も無いというのが本音かもしれない。

多くの会社には「副業禁止規定」が存在する。しかし、投資や資産運用を禁止している会社はない。公務員にも認められている副業が投資である。今回は『民泊2.0 事業と投資のハザマだからオイシイ』(みらいパブリッシング)を紹介したい。著者は、民泊ビジネスを手がける、大神麗子(全国民泊同業組合連合会理事、楽得コラムニスト)さん。

民泊は宿泊ビジネスであり、不動産ビジネスである。不動産投資に関して有利な立場が取れるかどうかは、属性が大きく関わってくると大神さんは解説する。

(大神さん)「賃貸でやるにせよ購入でやるにせよ、民泊をするのにはまず物件が必要ですが、購入であれば融資を活用することが多いので属性が関係するのは言うまでもありません。きちんと勤めていないと、金融機関はお金を貸してくれないのです。逆に、属性がよければ自己資金があまりなくても銀行からお金を借りる形で投資ができます」

(同)「可能性が広がり、不動産投資の分野で有利に働きます。基本的に金融投資ではキャッシュのみが資源ですが、不動産の場合はそこ意外で勝負ができるのです。お金がなくても、借りることでレバレッジを効かせることができます」

たしかに、それなりにちゃんとした会社でないと審査には通りにくい。バイトやフリーランスだと与信が低くなってしまう。つまり、物件を入手することは難しくなる。

(大神さん)「正社員のように属性のいい方であれば、 物件数拡大のスピードにもレバレッジがかかり、スムーズに対進みます。民泊投資は正社員で勤めている方には特におすすめなのです。一言に副業と言ってもいろいろある中、せっかく何かを始めるとして、 あらかじめ自分が有利になるものを計算して選んだほうが合理的ですよね」

大神さんは、「民泊」は、自分らしく楽しみながらできる仕事としても、ゼロから始める人や副業でやる人にもぴったりのビジネスだとしている。訪日外国人の数は過去最多を更新している。関心のある方は検証されてみてはいかがだろうか。

[本書の評価]★★★(71点)

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さて、14冊目となる『3行で人を動かす文章術』を上梓した。正しい文章を書きたい人には役立つ内容ではないかと思う。

尾藤克之(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)