江戸時代の藩校・寺子屋の最先端の学び方

福島県の会津若松を訪問。復元された藩校「日新館」を見学。日々、新しい気持ちで学ぶという意味が込められた。

江戸時代の藩校・寺子屋は、もちろん地域によって多少の差異が違うが、一般的には

〇哲学、道徳を重視

〇お互いに教えあう

〇到達度主義、飛び級あり

〇優秀な人は江戸や他藩に遊学

という学び方だ。

什の掟を尊重することが入学者の義務。具体の生活場面ではそれぞれの掟が矛盾することもあり、そこでケーススタディを示すのも年長者の役割だ

会津藩の「日新館」では、当時最先端の天文台も設置。

特に、お互いに教えあう

というのは、とても大事なことだ。

最近は、学びの定着率に関する「ラーニングピラミッド」という考え方が浸透している。

講義だと5%、読書だと10%、・・・そして最も効果的なのが他者に教えること。他者に教えた場合90%を理解できる。

温故知新。
昔から学ぶことがたくさんある。

そして、会津若松の藩校「日新館」、行政ではなく、民間企業が中心となって、34億円かけて復元したと伺い、教育に対する情熱・信念を感じました。

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。