本日、発売された『名門高校はここが違う』(永井隆 中公新書ラクレ)にインタビューが載っている。この本で紹介されている名門高校(テヘ♡)、札幌南高等学校のOBとして、だ。この本、『中央公論』の連載「名門高校 俊英の軌跡」をまとめたものなのだよね。渡辺淳一先生、任天堂の岩田聡さんなどスゴイOBがたくさんいるのに、私なんかに声をかけて頂き、感激。・・・二人とももういないのだよな。
肉親の中でいうと、私より10倍お上品で知的な母と、10倍しっかりものの弟も同じ高校で。札南一家なのだ。
大変に自由な高校で。この本でも触れられているのだが、高校時代、出勤する母のクルマに乗せてもらっていたら、渋滞で到着が遅くなり。「遅刻しちゃう」と言ったら「札南の学生はこれくらいで動じない」「私の頃は授業中に、豊平川に釣りに行っていたのよ」というエピソードを聞き。びっくり。
制服なしで私服で投稿。校則はほとんどなし。大学のように休講あり。自主休講と言ってサボる人も。学園祭や球技大会の後は、すすきのにGO。自由を謳歌した。大学みたいな高校だったな。
授業中は寝るか、読書。毎日、音楽を聴いたり、楽器を弾いたり。図書館で本を乱読したり。ライダースジャケットに、メタルTシャツにブーツに、さらにジャラジャラしたベルトを巻き、楽器を背負って高校に通う日々。17歳のときが一番男子していたと思う。
ただ、名門か迷門か、それが問題だね。私なんかが卒業して申し訳ない。普通に真面目な人も多かったと思うよ。このときのノリのまま45歳になってしまった例がこちらでございます。
『週刊ダイヤモンド』の大学特集でも、私の出身ゼミが出ていたり、私なんかも出ていたり。これまたカオスだったな。
というわけで、娘もわけのわからない学校に行かせることにしよう。札南に行くといいなあ。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。