こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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しっかりとしたデータと調査に裏打ちされた、面白い記事が話題になっています。それは「貧乏な人は麺と豚肉をよく食べる」というものです。昔からあるこの手の、「貧乏な人がやってしまう○○の習慣!」という眉唾ものの、ゴシップと異なり統計データの分析をする専門家による執筆で信頼のおける結果で納得感があります。
面白かったので、Twitterでもつぶやきます。
貧乏な人は例外なく食が貧しい。よく、「お金がないから仕方がない」という人がいるが、それこそ貧しい思考の象徴だ。健康食は思っているほどお金はかからない。大事なのは、健康になりたいという意志力を持つことなのだ。
— 黒坂 岳央社長@起業家・作家・講演家・投資家 (@takeokurosaka) 2019年7月11日
貧乏な人がよく食べるもの
貧乏な人がよく食べるものは、「穀物」と「豚肉」であることが同分析から明らかになっています。
その逆に食べないものが「野菜」「果物」「牛肉」といった、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ食材です。こうした栄養豊富な食材は麺類などの穀物食と比べて、カロリーベースでの値段が相対的に高く、空腹を満たす選択肢としては「コスパが悪い」といえますから「貧乏な人は空腹を満たすために、麺類を好んで食べる」という主張には大いに頷けます。また、麺類は生鮮食品と比べて保存性やモバイル性に優れているので、好きな時に短時間で食べる準備が出来るという点もメリットとしてあげられます。
「安い・早い・手軽」という食の精神的、金銭的な負担の小ささから麺類や豚肉を選ぶというのです。
コスパをトータルで思考する力が求められる
私はこの調査結果を受け、「食や健康におけるコスパとは、目先ではなくトータルで思考する力が経済力に関係がある」と読み取りました。つまり、貧乏な人は目先の今だけを見て「安い」「手軽」という理由で麺類などに手を出しているのです。ですが、人生のコスパを考慮した場合、うまくバランスが取れるようにできています。言いたいことは、目先で楽をすることを求めると、後で利息が付いて対価を払うことになるということです。
食事の用意するのが面倒だとか、1円でも安いものが良いという短期思考では健康を害してしまいます。目下のところ、健康を損なうと自覚できていないから問題ないと考えている人でも、影響がはっきりと認識できるまでの間も、イライラするとか、不安を覚えるとか、なんとなく体が悪いといったような、栄養不足による精神的、肉体的侵襲は計り知れません。
人生のコスパをトータルで思考する力を持てば、食は蔑ろにしていい理由にはならないと考えます。「そうはいってもお金がないのだから、健康的な食事ができないのだ」と反論が返ってきそうですが、それについては過去記事で結論を出しています。お金がなくても、健康的な食生活はいくらでも実現が可能なのです。必要なのは大金ではなく、トータルでコスパを思考する力と、健康になろうという意志力なのです。
貧乏には理由がある
私は運命決定論者ではありませんが、世の中の多くは必然性に基づく結果だと考えています。つまり、お金持ちも必然的にお金持ちになっているし、貧乏な人も必然性に導かれて貧乏になっていると思うのです。食事は人生を根幹をなす、もっとも基本的な習慣ですからこの根幹がぐらついてしまうような行動をしていては、よい結果には結びつかないと思うのです。
人は食べたものでできています。今のあなたの思考や行動は食べたものでできた、体が生み出しています。うまくいかないなら、思考や行動が間違っており、その間違った思考や行動は食べたものに影響を強く受けます。不健全な肉体からは、不健全なものしか出力されません。ですので、「食を節約するのが正義」という考えを見つめ直し人生の根幹をなす要素であると再認識するのです。
今回の調査結果から、そのようなことを考えました。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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