#タピ活 の現場から参院選を考えると…

川松 真一朗

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

いよいよ参議院議員選挙も後半戦。各陣営の活動もヒートアップする時期です。特に、この三連休の広がりが勝敗を決するとも言われています。私も自民党公認の武見敬三候補、丸川珠代候補の再選に向けて東京中を駆け回っています。

選挙戦は、訴えるばかりでなく「どれだけ見るか、そして聞くか」

私自身もこれまでの選挙経験から毎回感じることですが、選挙期間中の活動は自らの主張や政策を有権者の皆さまにお訴えする一方、いかに有権者の反応や、舞台となる選挙区を隅々まで見渡すかが大切だと思っています。日ごろは気づかない風景や町の様子など、いつもとは違った発見があります。まっすぐ転がらない、そして、やってみなければわからないこともある。その辺でも、政治と楕円球のラグビーは似た面があります。

丸川候補の活動に注目した理由

応援候補の一人でもある丸川候補は、私にとってテレビ朝日アナウンス部の先輩でもありますが、それを差し引いても思わず注目したのが13日の活動リポートでした。元々、丸川陣営には環境大臣経験者として、この問題に力を発揮して欲しいとお願いをしてありました。当然、紙ストローは都政でも話題になったり、実際に飲食店の現場では採用されたりしています。

丸川さんのサイト:7月13日(土)活動報告 タピオカブームの裏にある廃プラ・ゴミ問題

これに私はツイッターで反応したくらいです。

ブームの先にあるもの

2020年の東京オリンピック・東京パラリンピック成功に向けて、東京が活気を持つことには私も賛成です。ただ、その際に忘れてはならないのが「人が増えると、ゴミの問題も増えてしまう」ということです。

私の地元でも、隅田川花火大会やお花見の時期には課題としていつも取り上げられます。しかも、これらドリンクのゴミ処理は、責任の所在が曖昧です。販売した店舗前で飲み干せば、お店に渡す事は自然です。しかしながら、基本的には手に持って歩きますから、飲み干してお店に戻るというのも現実的ではありません。かと言って、今やどこにでもゴミ箱があるわけではありません。場合によっては「映え狙い」だけで、飲まないで廃棄してしまう方もいるのが現実です。

ゴミ箱が無い為に路上にポイ捨て、あるいは流してしまうというケースもあり、第3次タピオカブームと呼ばれる陰で、現場の苦労があります。少し前には、新大久保におけるチーズハットクのポイ捨て問題が深刻化してきました。今では落ち着いてきているようです。

それにしても、今のタピ活ブームで販売する店舗は都内のあちらこちらで急増中なのは間違いありません。私自身には、前のブームには乗っていたのですが、第3次は乗り遅れ感があり、いい波乗れてません。でも、タイトルにはタピ活を使ってしまいました(笑)

思い起こせば、今から18年前の2001年、アメリカでニューヨーク同時多発テロが発生しました。当時私はまだ大学生でしたが、テロ対策の影響で東京中のゴミ箱が町の至るところから姿を消したのは今でも忘れられません。この問題に対して、世界の軍事関係者から中で爆発物が作動しても周囲に影響を及ぼさないゴミ箱の存在を聞いたりしてきました。都内に設置出来ないものかと考えてますが、予算を伴う措置になります。

ダイナミックな環境政策を打ち出さないと

東京都でもオリンピック・パラリンピック開催に向けてゴミの対策には力を入れていますが、東京都だけでは解決が難しい問題でもあります。

先日、G20大阪サミットに先立ち、U20メイヤーズサミットが開催されました。私は、この開催前から知事周辺あるいは担当部局に20年を控えた東京にしか出来ない大胆な環境政策を発表すべきだと言い続けました。

加えて、先月の都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会では、世界に類を見ない環境政策を打ち出し、ここに予算を投入すべきだと要望したのであります。特にマイクロプラスチックの問題は先のG20サミットで日本が議長国として「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を含む首脳宣言を出したこともあり、オリンピック開催の成功指標にゴミ対策が含まれることは必定です。

先のオリンピック・2016リオ大会に視察で訪れた時にも実感しましたが、ゴミ対策の取り組み方は、開催国の成熟度が大きく問われます。更に世界の意識が進んだ中で迎える2020年。世界中が東京の姿勢に注目します。

今、観光庁が力を入れているように、これから益々東京だけではなく、おそらく国内すべての観光地が注目されます。だからこそこうした視点や、選挙期間中にも様々な課題を見つけようとする丸川候補の姿勢は素直に評価したいですし、多くの方に知って頂きたいと思うのです。

東京選挙区だからこそ、期待したいこと

自民党都議団の一員として、そして東京都民の一人として今回の参院選に託したい思いがあります。東京都だけでは解決しがたい問題や課題を、一緒に解決してくれる候補者は誰なのかということです。この東京選挙区を背負って立つからには、都政と国政の橋渡しをしてくれる候補者が選ばれて欲しい。

かと言って、都議経験者が複数立候補していますが、これらの方々から魅力溢れるダイナミックな政策提案、あるいは政策実現を見たことがありません。

奇しくも今回は現職に加え、都政経験者も交えて20名の候補者が6議席を争う大混戦となっています。はたして誰が、国と都政をつなぐことが出来るのか。残る1週間、私も全力で駆け抜けゴールを目指します。

川松 真一朗  東京都議会議員(墨田区選出、自由民主党)
1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選(現在2期目)。オフィシャルサイトTwitter「@kawamatsushin16」