プロゴルファー中嶋常幸さんが日本経済新聞連載中の、私の履歴書を興味深く読んでいます(写真も同紙から)。
このコラムの歴代の執筆者は、中嶋さんと同じように、各分野で卓越した実績をあげた成功者ばかりです。しかし、外からは栄光に包まれ、光り輝くように見える人たちにも、人には見せられない深い闇があるのです。
中嶋さんも、世界トップレベルの天才ゴルファーですが、海外ツアーで頂点を極めた時よりも、むしろ調子を落として、挫折してからの正直な心情の吐露の部分に人間らしさを感じ、心動かされます。
今朝の文章には、失意の中で見つけたという「全ては最善のためにある」という言葉がありました。家族みんなで励まし、もがき苦しんでいる中で、出会った言葉によって、「暗闇の先に、光が見えた」と書いています。
この言葉は、私が座右の銘としている「人生に無駄なものなし」という言葉にもつながります。
日々の生活では、楽しいこと、うれしいこともたくさんありますが、辛いこと、苦しいことも同じように生まれてきます。その人にしかわからない苦しみや悩みがあり、それと日々格闘しながら一生懸命生きていくのが人生です。
私も、傍からは毎日気楽に楽しくやっているように見えるかもしれませんが、悲しい気持ちになることも、少なからずあるのです(熱狂的なファンからのコメントのせいではありませんw)。
信頼していた人に約束を破られ裏切られたり、大切にしていた人と仲違いしてしまったり・・・。自分の至らなさに絶望する時もあります。そんな時に、自分を責めるだけではなく、それは未来のためにあるのだと考えるようにしています。
未来の成長のためには、変化が必要です。そのプロセスには、破壊と再生がある。だから、壊れてしまった関係であっても再び修復すれば、それまでよりも更に強い関係にできる。そんな期待を持てば、ネガティブに思える出来事も良い方向に捉えることができます。
人生とはどん底に落ちた時に、自分がどんな心の持ちようでいられるかによって、決まります。
暗闇の中に光を見つけた中嶋常幸さん。私の履歴書のこれからを楽しみに注目しています。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年7月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。