こんにちは、音喜多駿(参議院議員・東京選挙区)です。
議員会館の部屋への入居が概ね完了致しました。
①議員の執務室
②会議室
③秘書やスタッフの業務スペース
④洗面所、簡易キッチンという構成が基本になっています。これだけの環境に相応しい活動をしなければなりませんね。 pic.twitter.com/jvnoS9yIhF
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 30, 2019
任期2日目の7月30日、議員会館に入居することができました。
非常に高スペックな部屋を、皆さまの税負担で利用することができるのですから、それに見合った成果を出さなければと改めて身が引き締まる思いです。
そして夕方から配信した「やなチャン!」でも取り上げたのが、参議院会館の増築工事について。
議員定数が理不尽に「6増」されたことに伴い、参議院会館は取り急ぎ議員3名分の部屋を増築する必要が生じまして、それにかかる費用がなんと約1億8千万円、しかも入札なしで業者が決められていることが大きく報じられました。
参院議員会館3部屋増 改修1.8億円内訳明かさず 入札なし業者同じ(東京新聞)
昨日、柳ケ瀬議員が担当部署からレクチャーを受けて、入手した費用内訳はこちら。
なおマスメディアに対しては、「詳細な説明が必要になるため、公開できない」という謎の理由で開示しなかったそうです。うーん…?
建築工事:7,200万円
電気設備工事:7,860万円
機械設備工事:3,640万円
とのことで、これでもまだざっくりとした概要しかわからず、この内容からでは金額の妥当性を検証することは不可能です。
だからこそこうした公共事業は、複数企業による「競争入札」を行うことで公平性・透明性・妥当性を確保するのですが、今回はそれが行われずゼネコンの複合体である特定企業に決め打ちで発注されています。
競争入札を行わなかった理由は
・そもそも議員会館を作った事業者であり、効率的である
・2018年秋に決定し、3月末までに手続きを完了させるため、時間がなかった
とのことですが、両者ともストンと納得することはできません。
確かに議員会館を作った事業者であれば構造を熟知していることから、リーズナブルに施工できる可能性が高く、入札をしても他の競合に勝てる可能性は高いかもしれません。
それでもなお、競争入札でさらに安価な事業者が手を挙げる可能性はあるわけで、最初から入札を行わずに選択肢を排除する理由にはなりません。
後者の時間については、まさに「単年度予算」で動く行政の弊害ですね。実際に増築された議員会館の部屋を使うのは7月からだったわけですから、柔軟な対応は取れなかったものなのでしょうか…。
ヒアリングしたやながせ議員によると、後者の「時間がない」ということを担当者は強調していたようなので、もう3部屋を増築するのは3年後。
であれば次回こそ、競争入札をして事業者を選定する時間は十分にあるわけで、そうなれば否が応でも今回の金額の妥当性が検証されることになります。
しかもこのような1億8千万円もの経費の賛否を議事録にすら残らない議員運営委員会理事会というたった8人の会議で決めてしまうのです。これが国会の非常識なのです。 https://t.co/yfRtgOWVT1
— 東 とおる(参議院議員) (@toru_azuma) July 28, 2019
維新の反対にもかかわらず、詳細な金額も示されないうちに議決されてしまった今回の施工案件ですが、次回はしっかりと競争入札・情報公開が行われるように求めていきたいと思います。
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なお維新は反対をした際に、「衆議院議員会館に(定数削減のため)使っていない部屋があるのだから、そちらを使うことを検討すべき」など、具体的な対案も出しています。
国政が扱う巨額の予算に比べれば少額かもしれませんが、まさに1円たりとも国民から預かった税金を無駄には使わないという強い意識の現れです。
そもそも人口減少の時代に、定数を6人も増やすという理解不能な国会議決からスタートした本案件。
このときの付帯決議には「参議院全体の経費が増大することのないよう」としっかりと記載がしてあります。
定数増と引き換えに議員報酬の削減を明確に進めるなど、先にやるべきことはいくらでもあるはずです。
今回の参院選では、維新以外にも「身を切る改革」を公約に掲げた政党もありました。
こうした公約や付帯決議がしっかりと履行されるよう、ぜひ有権者・国民の皆さまもこれからの参議院にご注目いただければと思います。
私たちはたとえ議決で否決されようとも、まずは皆さまにお約束した議員報酬の2割カットを自主的に進めて参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年7月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。