社会課題会議R-SIC:「官民連携」結局どうなってるの?

国内最大規模の社会課題カンファレンス「R-SIC(アールシック)」。多様で、熱量ある人が集まり、僕は大好きだ。いつも刺激を受けている。今年で6回目だが、2016年以外、毎回参加/登壇している。

今年は、『基礎から最新事例まで総ざらい「官民連携」結局どうなってるの?』というテーマで、PPPの第一人者・天米一志さんのモデレートのもと、塩尻市役所の山田崇さんとお話しさせていただいた。

元ナンパ師の山田崇さん、おもしろすぎ(笑)

おそらく皆さん、山田さんの印象しか残っていないかもしれないが、せっかくの機会なので、「官民連携」についてまとめてみました。

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⇒ 官民連携とは、民にできることは民に任せること

鹿児島県長島町時代のぶり奨学金、阪急交通社との地域超密着ツアー、川商ハウス・鹿児島相互信用金庫と連携した空き家改修など全て行政が担うのではなく、民の強みを生かすことで成果を挙げることができた。

では、どうすれば、官民連携できるか。

1)課題をオープンにする。

2)課題を解決したいという気持ちを強く持つ。

3)企業等のキーパーソンとリアルのつながりをつくる。あるいは、人材募集ならばビズリーチなどのプラットフォームを活用して公募する。(自治体のホームページで募集するだけではダメ)

4)企業等のキーパーソンと、役所内・地域内のキーパーソンをつなぐ。

5)アイデアを具体の行動に落とし込む。

6)わくわくするキャッチフレーズを決める。

7)仮に、すぐにはうまくいかなくても、まぁまぁと役所や地元を説得する。

イチローだって打率3割強。もちろん、全打席ヒットを打とうと思って打席に立つが、結果として打てないことはたくさんある。新しいことをやるときは、すぐにはうまくいかないこともよくある。

8)最後までやり抜く。

これで、だいたいはうまくいくはずだ。

山田さんの最後の言葉も、とても印象に残った。

ファーストペンギンは大事だが、絶対に群れからはぐれないこと。誰も見ていないとロストペンギンになってしまう。

中での信頼がなければ、中と外とつなぐこともできない。

官民連携は、決して難しくない。世界が広がるとても楽しいことだ。皆さんもぜひ。

もう少し知りたい!
アールシック2018。平時からのネットワークづくり。

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。