組織に所属して仕事をするのをやめて、起業しようと考える人が増えています。定年もなく、自分のやりたい事を自分のペースで、組織に頼らず稼ぐことが出来る。そんな起業を夢見て、会社を辞める。しかし、現実に思った通りの結果を出すには「戦略」が必要です。
起業しても、想定したようなお金と時間の自由を手に入れられない原因は、競争のやり方を間違えているからです。
資本主義社会で、ビジネスを展開し、サバイバルするには、競争相手に対する優位性(強み)が必要です。
競合を差し置いて自分が選ばれるためには、2つの方法しかありません。同じ品質をより安く提供する価格競争(ディスカウント戦略)、もしくは他には無い価値を提供する差別化(オンリーワン戦略)です。
価格競争に参入するのは簡単です。自分が出来る事を安価で提供するだけだからです。しかし、誰でもできることは競合が多く、価格を下げるしか需要を増やせませんから、時給は下がり「時間貧乏」になってしまいます。
価格競争とは、レッドオーシャンマーケットでの、消耗戦に参戦する事を意味します。そんな競争で勝てるのは、資本力やマンパワーが豊富な企業です。起業したてで、いきなりやるべきアプローチではありません。
もう1つの差別化戦略は、「自分の希少性を高めること」と言い換えることが出来ます。ニッチなマーケットで圧倒的なプレーヤーとなって、競合のない(あるいは少ない)ブルーオーシャン市場を作り、付加価値の高いビジネスを展開することです。
そんな希少性は、かけ算で高めるのが基本です。
1つ1つでは、大きな差別化が出来なくても、それらのスキルを掛け合わせる事で、希少性を高めることが出来ます。
起業しようと考える人がやるべきことは、自分が出来る小さな差別化を出来る限りたくさん集めて、それらを組み合わせたオンリーワン戦略を立てることです。逆に言えば、オンリーワン戦略をしっかり立ててから、起業を行わないと、後から後悔することになるということです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年8月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。