こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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よく、「お金持ちはコンビニにいかない」という主張を聞くことがあります。この主張を聞いて、「なるほど…やはり小さくても節約は必要なのだな」と、コンビニから足が遠のいたという人もいるのではないでしょうか。しかし、私はこのような主張を聞くたびに「おかしいよな」と感じてしまいます。
Twitterでもおかしな点を主張することは忘れません。
お金持ちにとってもっとも大事なのは「時間」
多くのお金持ちはサラリーを受け取ることで大金を得るのではなく、事業を経営したり、株式を受け取ったり、投資をするなどお金が入る仕組みで稼いでいます。それ故に「お金は誰かから受け取るもの」というより、「自分の意識と行動次第で稼ぐもの」という意識を強く持っているのです。
私はビジネス上、年収1億円を超えるようなお金持ちと多く付き合ってきて、現在進行系でも一緒にお仕事をさせてもらったりしています。その知識と経験を込めて商業出版もしていますので、お金持ちの実態について言えば手前味噌ながら理解しているつもりです。
お金持ちは仕組みで稼ぐので、多少のお金は「失っても稼ぎ直せる」という持っています。これは私自身が会社員から、経営者・投資家へ転身してそれを実感していることです。株式配当や会社を持っているなら、時間の経過とともにお金が入ってきます。お金は時間を使えば稼げますが、時間はどんな事をしても取り戻せません。それ故に、「時間>お金」という価値観を持っているのがお金持ちなのです。
コンビニの本質的な価値とは?
「貧しい人ほど、よくコンビニで割高の買い物をする」という主張があります。しかし、私はすべてではないにしろ、これについて逆の意見を持っています。「割高でも時間を大きく節約できるなら、買う事ができるのがお金に余裕がある人」と考えるのです。
「小さな節約を積み上げるのがお金持ち」というなら、1円でも安い卵を求めて、遠くのスーパーまで自転車を走らせるのは正義か?というとそんなことは絶対にしないでしょう。自転車をこいでスーパーへ行く時間があれば、卵の差額分などすぐに稼げます。
時間効果の悪い行動を、合理的な人はしません。ですので、「小さくても、とにかく節約を優先するのがお金持ち」というのは完全な誤りと考えています。もちろん、コンビニとスーパーがすぐ近くにあるなら、安い方へ行くでしょうが時間をかけてまで、小さな節約する行為は逆に損をすることになります。
コンビニの本質的な価値というのは、「コンビニエンス(便利)」ということです。駅チカで、必需品がずらりと並び、スピーディーなキャッシュレス支払いに対応してくれます。文字通り、便利な店ですからコンビニを利用することで手に入るものは「時間」ということも出来るわけです。
私は出張をしてビジネス講演をする前に、充電していたはずのポインターの電池が切れてしまった経験があります。その気になれば、電器店へ走り安く電池を買うこともできたかもしれません。しかし、電器店の場所を調べ、足を運び、広い店内で電池を探すのはあまりにもエネルギーも時間もムダです。私は電池を数百円安く買えるより、目の前のコンビニで割高な電池をすぐに買うことを選びました。
それにより、浮いた時間を準備にあてて講演をよりよいものに仕上げ、参加者の満足度を高めたいと考えたからです。講演に満足してもらえば、次回も参加してくれるでしょう。それで得られる金銭的価値は、割高購入をした電池の差額など比較にならないほど大きいです。
コンビニの本質を「便利だが、割高」と割高な点に関心が向いている時点で、合理的思考ではありません。「割高だが、便利で時間が買える」と見ればコンビニは時間を大事にする人ほどありがたい存在に見えてくるのではないでしょうか。
お金を持ってコンビニを使うようになった
お世話になっている人に、20歳そこそこで六本木ヒルズに入居したIT起業家の社長がいます。彼は見まごうことなき、お金持ちですがお昼ごはんは彼の会社で働くアルバイトにお願いをして、よくコンビニ弁当を食べています。「健康を考えると毎日というわけにはいかないけど、トイレに行く時間ももったいないほど忙しい時はコンビニ弁当が一番時間の節約になる。そこそこおいしいし」と彼の考えを聞かせてくれました。
私は昔、東京で会社員をやっていました。その頃は高収入といかないまでも、平均よりは高い給与を頂いていましたが近くのコンビニより、少し遠くのドラッグストアにいっていました。「ポイント5倍セール!」などの日を狙っていましたので、まとめ買いをして重い荷物を歩いて持ち帰る、という時間や労力を犠牲に安い買い物をして満足をしていたものです。
今はその時に比べて、経済的に余裕が生まれたことで前より躊躇なくコンビニを使えるようになりました。少額の節約より、何より優先をするのは時間です。小さな節約を積み上げて、小さな出費を抑えるくらいなら、時間を使って大きく稼ぐ方が圧倒的にコスパが高いのです。
しかし、時々たくさんお金を持っているのに、1円単にで切り詰める事に喜びを覚える人が存在します。それは会社経営をする人ではなく、親の資産を引き継いたようなタイプであり、今回取り上げたケースの例外にあたると考えます。
賛否両論あると思いますが、私の考えは以上です。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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