野党再編の主導権を握るのはどこだろうか

1年以内に衆議院の解散・総選挙がある、ということを前提にして考えられることである。

こういうものはある程度条件を絞り込まないとなかなか知恵が出ないものなので、当たらずとも遠からず、くらいの条件を設定してからあれやこれや考えられるといい。変数は出来るだけ少なくしておく。

ツイッターより:編集部

立憲民主党の枝野氏は、衆議院に絞っての統一会派結成を模索していたようだが、国民民主党が衆参を通じての統一会派構想を打ち出したので、枝野氏が主導権を握ることはこれで事実上不可能になった。

それでは国民民主党が話し合いの主導権を握ることが出来るかと言えば、立憲民主党と国民民主党の現在の力関係ではおよそ無理な話である。

国民民主党に籍を置くことになった小沢氏に無理なことは明らかだから、10月の臨時国会が始まるまでぐずぐずと水面下での話し合いが続くのだろうが、多分何の成果も得られないはずだ。

衆議院選挙が近くなれば、野党間での候補者一本化の話が出てくることは必定だが、今の状況では候補者の一本化に成功しても票は大して増えない、と思っていた方がいい。
1+1が2にならない。

1+1が3にも4にもなるのであれば、あと一歩の候補者は候補者の一本化や統一会派の結成に精力的に動くだろうが、まず、今のところそうなる可能性は皆無だと言っていいだろう。

れいわ新選組の山本太郎氏にも、それだけの力はない。

うーん、このままジリ貧になるのかな。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。