高知東生と激論?カップルで回復はできるのか?

すみません、前作からだいぶ経ってしまいましたが、
たかりこチャンネル Vol.3をUPしました。

高知さんは、みなさんご存知の恋愛マスターですが(笑)
今回は、田口淳之介さんと小嶺麗奈さんのお二人は、カップルで回復できるのか?という話題に触れております。

高知さんは「できる派」私は「できない派」なんですけど、高知さんは「どちかがやっていて、どっちかがやっていないというパターンの方が難しい」という言い分、私は「もし二人が依存症になっていたら、愛の力だけで回復は難しい」という言い分ですね。動画を是非ご覧下さいね。

この動画を見て、特に仲間の皆さんならお分かり頂けると思いますけど、高知さんホントすんごい進歩というか進化しているんですよね。僭越な言い方になっちゃいますけど、依存症の回復の過程を順調に進まれていることが、使う言語で分かるんですよね。「止めることは簡単だけど、止め続けることが大切」とかですね。

後半からが面白い!って仲間達に言われたんですけど(前半は私がベラベラしゃべりすぎているので…)、後半は恥の概念に触れています。

恥を乗り越えろ!

Youtubeでは、高知さんがご自身の恥の感情について述べておられますが、私たち、依存症者の夫婦とか恋人の場合も「恥」の感情は大きな障害です。

ギャンブラーのことを心から「何とかしたい!」って思っているのは、もちろん共依存もあるけど、愛でもあるんですよね。

でも、そんな風に「この人のために!」って激しく思っているのに、その人の事を誰よりも恥じているのも家族なんです。さらに言えば、そんなダメ男から離れられない自分も恥じているんですよね。

だから、相談会に来るギャン妻の言い分は大抵は、「私は別れても良いんですけど、でも子供がパパが大好きで…」というもの。私はこのセリフを聞くと、「ビギナーなんだから仕方がない」と分かっているんですけど、ムカっときちゃうんですよね。

だけどね~、「子供の犠牲になったと」親に言われる子供ほど辛いものはないですよ。
我が家の場合は、母はさっさと離婚しましたが、私は離婚して貧乏になった母から、「あんたのために」とず~っと言われてきましたからね。

だからどんな選択をしても、大事なのは自分を恥じないことなんです。
むしろ「絶対に別れたくないので、ギャンブラーと一緒にいられる方法を教えてくれ!」と言われたら、喜んで伝授しますよ。要は、別れようが一緒にいようが、ギャンブラーに巻き込まれなきゃいいわけですから。

回復しないギャンブラーと人生を共にしている仲間だっていくらでもいます。
ギャンブルは止まったけど、他の依存症が始まった…なんてパターンもあります。
だけど
「なんかウマがあう」
「ギャンブルの問題がない時は最高に楽しい」
「ギャンブラーでも一緒に居ないと経済的に暮せない」
「借金もあるが稼ぎもいい」
「一人になるのが怖い」
などなど、離れられない理由があって、離れたくないなら、「よし!腹くくってこの人とより良く一緒にいるために努力しよう」と決心して、そんな自分を恥じることなく生きたらいいと思います。

借金が出てきてもいいように、財産は全部自分名義にしておくとか、絶対にお金を貢がない!とか、自分の自助グループにせっせと通うとか、口出ししない、干渉しない、探らないとか、何かあっても自分と子供の生活だけはなんとかできるよう経済力をつけるとか、そういう「別れないですむ方法」を講じていけばいいんですよね。

でも、ここまでやったら、多分ギャンブラーも回復していっちゃうとは思いますけど…(笑)

さて、たかりこチャンネルですが、折角「恋愛マスター 高知東生」とやっているので、どうせならご覧頂いている方々からのお悩みに答えちゃおう!と思います。

高知さんに、聞いてみたい!相談したい!ってことがある方は、こちらにご連絡くださいね。お待ちしておりま~す。

E-mail : [email protected]
FAX : 03-6222-8128
「高知さん、教えて!」係まで


田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト