8.20広島豪雨土砂災害から5年。強靭な街づくりへインフラ整備促進を

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区)のむくぎ太一(椋木太一)です。

本日8月20日、77人が犠牲となった2014年の「広島豪雨土砂災害」から5年となりました。

被災当時の広島市安佐南区(Wikipedia:編集部)

この災害では、広島市安佐南区、安佐北区で甚大な被害が起こりました。この日、安佐南区役所などで犠牲者を悼む献花式が執り行われました。私は、特に被害が甚大だった安佐南区八木、緑井両地区に隣接する川内地区出身ということもあり、同地区を所管する佐東出張所でも献花をさせていただきました。

安佐南区役所の献花台

佐東出張所に備えられた献花台

八木、緑井両地区では5年前の惨劇を繰り返さないため、砂防ダムや主要道の整備が急ピッチで進んでいます。しかし、今なお、山肌がむき出しの状態である箇所があり、まだまだ復興の途上です。献花式では、いち早く、安全で安心、平穏な日々が訪れることを祈念させていただきました。

国民、地域住民の生命・財産を守るためには、つくづく、道路網、電気、ガス、水道といったインフラ(社会基盤)の整備・維持は欠かせません。そのことを改めて認識したのが、昨年7月の西日本豪雨災害での経験です。

この災害では、中国地方を東西に貫く山陽自動車道が土砂崩れで通行止めとなり、人の流れ、物の流れが遮断されました。この影響で、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの棚から、食料品や水などがあっという間に消えてしまいました。道路網だけではありません。断水や停電も各地で長きにわたり起こりました。

「蛇口をひねれば水が出る」「スイッチを押せば電気がつく」「棚にはモノが並んでいる」などなど、これら<当たり前>と思っていることは、インフラが万全の状態で機能しているという大前提の上に成り立っています。このことは、平時には意識することはほとんどないでしょう。

とかく、道路や橋梁、鉄道といった大型インフラ整備は「税金の無駄遣い」などとやり玉に挙げられがちです。民主党政権時には、「コンクリートから人へ」などとインフラ整備にかかる公共事業が極端に削減されました。しかし、インフラ整備を怠ることは、国力を削ぐことになるのだということを逆に証明したと思います。

また、災害を防ぐためのインフラ整備と同時に、万が一、災害が起きた時に被害を極力抑える「減災」という考え方も大切になってくると思います。家族同士で集合場所を決めておいたり、備蓄品を用意しておいたりするなど、ちょっとした心構えでできることがあります。つまり、「備えあれば患いなし」ということなのです。

77人の尊い命が奪われた日であるからこそ、少しでも考えていただければと思います。

むくぎ(椋木)太一  広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)
1975年、広島市生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務などを経て2006年、読売新聞西部本社に入社。運動部記者時代はソフトバンクホークスを担当し、社会部では福岡市政などを取材した。2018年8月に退職し、2019年4月の広島市議選(安佐南区)で初当選。公式サイトツイッター@mukugi_taichi1