「ウニ型組織」で伸びる!全脳アーキテクチャ若手の会

全脳アーキテクチャ若手の会の設立者代表の大澤正彦さん(26)と意見交換した。

小さなころからドラえもんをつくる!を夢に掲げる大澤さん。今は全脳アーキテクチャ若手の会で、実際にミニドラをつくっている。

(写真提供:大澤正彦氏。以下同じ)

一神教のアメリカでは、人間がロボットを支配するか、ロボットに人間が支配されるかという二項対立で捉えがちだが、多神教の日本では、ドラえもんに象徴されるように、人間とロボットが共存するという考え方が根付いているという。

例えば、ゴミ拾いロボット。アメリカ型の発想で、人間が介在せず、ロボットだけでゴミを拾うには、何がゴミかを正確に認識し、認識したさまざまなゴミを正確に掴むことが求められるため、高度な技術が必要で、まだまだ実用化が難しい。

ところが、人間とロボットが共存する日本型では異なるアプローチをする。かっこいいゴミ箱を持ったロボットが、動き回りながら、ごみを捨てたそうな人にゴミ箱を振り向けると、みんながそこにゴミを捨てるようになるというわけだ。

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大澤さんが大学生の時に立ち上げた全能アーキテクチャ若手の会は、今や日本最大の人工知能のコミュニティ。会員は2,000名を超える。学生だけでなく社会人、研究者だけでなく芸術家などさまざまな人たちがゆるやかなコミュニティをつくる。

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「全脳アーキテクチャ若手の会」の特長が、「ウニ型組織」。

ドラえもんがのび太に寄り添うように、ひとりひとりのやりたいことを徹底的に会員みんなでサポートする。ウニのとげのように、ひとりひとりの方向性はばらばらでいい。その真ん中に柔らかな組織がある。

唯一の決め事は、組織としては何もしないこと。

これまでの組織は、まず組織のビジョンや目標があって、それに合う人だけを集めていたが、「全脳アーキテクチャ若手の会」では、ひとりひとりのやりたいことを尊重する。

誰もが主役になり、誰もがサポーターになる。ヒーローが入れ替わる仕組みだ。

「全脳アーキテクチャ若手の会」から、ミニドラ、ドラえもんが生まれることを期待したい。

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年9月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。