こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日は党主催の規制改革勉強会、そして福島第一原発の視察報告を兼ねた第一回「福島第一原発処理水タスクフォース」のミーティングが行われました。
この模様はマスコミフルオープン、ネット中継ありで行われましたので、YouTubeでもご覧いただけます。
まず視察で現地を見てきた議員たちが口々に述べているのは「(大量のタンクによって)もはや土地がない」ということ。
現在、第一原発の敷地内は100万㎥を超える処理水のタンクが敷き詰められており、非常にスペースが逼迫していると言われています。
それがなぜ大きな問題かというと、廃炉作業に支障をきたしかねないからです。
事故原発の「廃炉」という前人未到の作業を行うためには、重機も含めて様々な設備を展開・運用していかなければならず、安全面を考えると、かなり広大な作業・管理スペースが必要になることは想像に難くありません。
ところがそのための周辺スペースが、もの凄い勢いでタンクによって埋められてしまう。狭いスペースで無理に作業を続けるようなことになれば、それが二次被害を生み出すことにもなりかねません。
「そうは言っても、工夫次第で作業スペースなんて確保できるんじゃないの?」
という声もありましたが、百聞は一見にしかずで「本当にない」とのことでした。
管理コストや風評の観点からだけではなく、「廃炉作業の円滑化・安全化」という観点からも、処理水にどう対応するかというのは喫緊の課題なわけです。
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そして処理水の現状、科学的処理の実情については、以前のブログにまとめた通り(ALPS処理により基準値以下に処理が可能、海洋放出は国際的にもスタンダードな手法)であることが改めて確認できました。
参考過去記事:
✕汚染水→○処理水。福島・原発処理水にかけられた誤解と「呪い」を解け
「党タスクフォースとしては、いつまでに結論を取りまとめるのか?」と訪ねたところ、タスクフォース長(?)である足立康史議員から「来週中!」という力強い宣言がありました。
処理水への対応は、臨時国会での一つの大きなテーマになるとのこと。
所属議員からも活発な質問や懸念が提示され、こうした点を取りまとめながら、早期の結論と政府への政策提言立案に向けて私も微力ながら力を尽くして参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年10月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。