こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
ついに昨日、第200回となる国会がスタートしました。会期は67日間となります。
初日の日程は大きく3本立てになっておりまして、
①本会議・午前の部(調査会・特別委員会の設置などの取り決め)
↓
②開会式(天皇陛下ご臨席)
↓
③本会議・午後の部(安倍首相による所信表明演説)
という流れ。①と②の間に各種委員会・調査会が開かれ、そちらも委員長や理事の決定が行われました。
それぞれ5分程度ですが、とにかく移動が慌ただしい…。
なお、立憲民主・国民民主らが合流して新会派が誕生したことで国会内のパワーバランスが変わり、いくつかの委員会で所属議員数が変更されました。
それに伴い、私は先に質問したばかりの災害対策特別委員会のポジションが残念ながらなくなりまして、
・財政金融委員会
・行政監視委員会
・東日本大震災復興特別委員会
・資源エネルギー調査会
の4つに所属することになりましたので、ご報告いたします。
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で、昨日のメインはやはり安倍首相による所信表明演説です。
令和元年10月4日 第二百回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説(全文)
想像以上だったヤジのうるささに驚きつつ、国会ならではの臨場感に改めて身が引き締まる思いです。
ALSの話題から特定議員(舩後靖彦さん)の名前を出した異例の内容には、会場がどよめいておりました。
十五年前、一人のALS患者の方にお会いしました。
「人間どんな姿になろうとも、人生をエンジョイ出来る」
全身が麻痺(ひ)していても弾くことができるギターを自ら開発。演奏会にも伺いましたが、バンド活動に打ち込んでおられます。更には、介護サービス事業の経営にも携わる。その多彩な活動ぶりを、長年、目の当たりにしてきました。
令和になって初めての国政選挙での、舩後靖彦さんの当選を、友人として、心よりお祝い申し上げます。
その舩後議員は、自民党が自党議員救済のために作った「特定枠」で当選したのですから、なんとも皮肉な展開と申しますか…。
そしてやはり個人的に気になったのは、最後の最後に強調されていた憲法改正です。
現状に甘んずることなく、未来を見据えながら、教育、働き方、社会保障、我が国の社会システム全般を改革していく。令和の時代の新しい国創りを、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。その道しるべは、憲法です。
令和の時代に、日本がどのような国を目指すのか。その理想を議論すべき場こそ、憲法審査会ではないでしょうか。
私たち国会議員が二百回に及ぶその歴史の上に、しっかりと議論していく。
皆さん、国民への責任を果たそうではありませんか。
御清聴ありがとうございました。
これにも大きなヤジが飛び交い、憲法改正に後ろ向きな野党はすでに猛反発しているようです。
ほんとヒドイな。改憲議論において、もうこの人達、相手にする必要ないよ。やる気ないんだから。100年経っても進まないよ。自民党は本気で改憲する気があるなら、自公維で討論、そして国民に提案してもらいたい。最終決定権限は、国民だ。これまで一度も自国の憲法に投票したことない。 https://t.co/zBf69MFE4N
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) October 4, 2019
憲法改正に反対するのはもちろん自由です。ですがそのために、「議論の場」である憲法審査会すら開かないというのは、一体どういうことなのでしょうか。
あくまで最後、憲法改正の有無を決めるのは国民です。
議論をしなければ賛成・反対のどちらに立つのか、その取っ掛かりすら掴むことはできません。
「総理が憲法改正を主導するのは憲法違反」
「安倍総理の間は憲法の議論はしない」
こんな荒唐無稽な主張を繰り返す野党と、それに付き合う国会で良いのかどうか。。
なお私たちは、安倍首相や自民党が提示している改憲案にまるまる賛成しているわけではありません。
しかし、議論に応じて建設的な案を国民に提示するという、有権者の代表として当たり前の責任を果たしていきたいと思います。
約二ヶ月間の国会論戦、ご注目いただければ幸いです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年10月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。