30代後半の女性はナゼ「老けている」のか?

先週末もまた3連休でしたが、何の祝日かと思えば、体育の日でした。それを受けてか、昨年スポーツ庁によって実施された平成29年度体力・運動調査の結果がニュースになっていましたが、興味深い内容となっています。

各世代毎にサンプル調査をして、対象となる74,194人のうち、64,648のデータ(回収率87.1%)から分析されたものです。

グラフのように、体力年齢は運動頻度と相関があり、毎日運動している人の方が「体力年齢<実年齢」となっている比率が高くなります。これは、どの世代にも共通する傾向です。

NHKのニュースウェブサイトでは、「体力年齢」が「実年齢」より若い人の割合が、20年前の調査より50歳代で大幅に増えているとしています。

例えば、55歳から59歳の男性で、体力年齢の方が若い人の割合は、30.9%から52.5%と、20%以上の大幅な増加になっています。同じ年齢層の女性も、36.5%から54.8%と20年で大幅に増加しています。どちらも半数を超える人が、体力年齢が実年齢より若い状態です。

一方で、35歳から39歳の女性は、50代後半とは対照的に、同じ比率が40.3%から26.8%と減少しています。

30代後半の女性が、50代後半の人たちと逆行して「老けている」のはナゼなのでしょうか?

これは運動の頻度が低くなったことが原因と考えるのが自然です。スポーツ庁の調査チームは「女性の社会進出が要因の1つではないか。」と指摘しています。つまり、女性が社会進出して、仕事と子育てで運用・スポーツをする経済的・時間的な余裕が無くなり、体力年齢が上昇しているという仮説です。

私もトレーニングやウォーキングをして、体力維持を意識的に行っていますが、運動やスポーツにはお金と時間がかかります。ジムに通うには会費を払わなければなりませんし、ウォーキングはお金はかかりませんが、時間が必要です。

体力を維持し、若々しい肉体を手に入れるためには、仕事や家事に追われる生活から脱皮しなければなりません。

そして、体力年齢だけではなく、これからは「見た目年齢」も重要です。これも、服装やヘアスタイルなどの身だしなみを整えたり、エステやスキンケアといった対策が必要になりますから、体力年齢と同じように(もしかしたらそれ以上に)お金と時間がかかります。

いつまでも健康で若々しい肉体を手に入れられるかどうかは、お金と時間次第。だから、自分が働くだけではなく、お金に働いてもらう仕組みを作り、時間と経済的な余裕を作っておくことが大切なのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年10月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。