たった一人の市民派の蜂起
「当たり前のことを当たり前にしたい」という思いで25歳から市会議員として京都市政に携わり17年が経ちました。
しかし、市政の現場は、常軌を逸した惨状が散見し、政治家は誰のために政治をしているのかと思う場面がしばしばでした。私は唯一の無所属議員として、京都市職員の不祥事問題、ゴミ収集現場の常習的さぼり、同和行政の終結など、これまで「見て見ぬふり」をしてきた問題を表沙汰にし、解決に導いてきました。これも組織の推薦を受けず、完全市民派でやってきたから出来たことでした。
12年前、組織相乗り、市職員出身というおおよそ改革とは縁遠い市長候補と「共産党 VS 非共産」という選挙構図の中で、市民不在の選挙が行われようとしている中、異を唱え市長選挙に立候補しました。
破綻寸前の京都市?
それから12年、京都市は未来に対し無責任な政策のせいで、疲弊し続けしています。
財政は、将来の利益を先食いし、ツケをどんどん先送りし、何とか凌いでいます。
結果、夕張市に次いで二番目に財政状況が悪い都市になりました。
人口は福岡、神戸、川崎に抜かれ8位に転落し、今後はいよいよ減少局面に突入しますが、何とかしようという気概もありません。
観光も、華々しい実績が語られていますが、この3年で日本人観光客は700万人以上減少し、観光公害はかつてないほど悪化しています。インフラ整備を行わず、総量が充足し始めてもなおホテル誘致を積極的に進めた結果です。このままでは、ますます京都離れと市民の観光客への嫌悪感は高まるばかりです。
旧同和地区への芸大誘致もそうです。文化という綺麗な言葉で、京都駅前のポテンシャルを完全に潰しています。
そして、再び継続の4年が、しかも多選・相乗りによって始まろうとしています。
長年議会人として京都市政に携わる中で、それを阻止できなかったことは忸怩たる思いでありますが、同時にトップを変える以外京都の未来に希望をもたらすことはできないという確信に至った次第です。
一方、「共産 対 非共産党」という市民に実質的な選択肢を与えない選挙が再び行われようとしています。市民が主導する京都市長選挙はずっと行われないのです。
選択肢を与え、自由闊達に議論し、そして市民が選ぶ選挙が実現して初めて京都市政は大きく前進するはずです。
「脱・しがらみ」とは最初の覚悟が全て
私は、再び信を問い、京都の未来のために立ち上がる覚悟を決めた次第です。
京都党は選挙において一切のしがらみを断ち切ることを党是に掲げてやってまりました。なぜならば、「改革の実行は、選挙の時にどういった支援を受け当選をしてくるかに大きく左右される」からです。組織や団体に支援されることによって、時として当選後の改革の足枷になるからです。だからこそ、組織や団体の推薦を一切受けない選挙をして参りました。
市長選挙においても同様です。市議選で組織や団体の支援を受けないのと同様、市長選挙で政党の推薦を受けること自体がしがらみのひとつになります。政党もまた自党の利益を最大化させようとするのは組織として当然のことだからです。
だからこそ、自ら結党した地域政党京都党を離れ、組織や政党といった一切のしがらみを断ち切り、裸一貫で、真の市民の代表として京都のリーダーに名乗りを挙げる決意を致しました。
根こそぎ悪しき慣習を破壊し、土台から作り直すことこそ私の責務です。
政党主導ではなく、市民主導で京都の改革を成し遂げること。
それこそが、17年間の私の一貫した京都再生の道しるべです。
そのために、私は立ち上がることを決めたのです。
村山 祥栄 京都市議会議員(地域政党 京都党代表)
1978年京都市生まれ。専修大学在学中は松沢成文氏の秘書を務める。リクルートを経て京都市議に(現在5期目)。2010年、京都党を発足。2020年2月の京都市長選に出馬を表明。公式サイト、ツイッター「@sho9722483」