色々問題はあったが、それでも立憲民主党の国会議員の中ではそれなりに光っている。
これで怯まなかったら、いずれは野党合同会派のスターになるかも知れない。
若い方々が担ぐとしたら、やはりある程度のスター性がある人が望ましい。
自分だけ脚光を浴びていい気持になって満足してしまう人はとても新しい政治の潮流を生み出すことは出来ないだろうが、山尾志桜里さんにはどこか堕ちた天使みたいな風情があり、トコトン堕ちたところから復活再生を果すことが出来れば、結構強いスターになることが出来る。
憲法審査会でごくごく当たり前のことを言われたようだが、それでも立憲民主党の中で早速バッシングに遭ったそうだ。執行部の意向を忖度して言いたいことも言えないのでは、折角国会に議席を得た意味がない。
今の国会議員には憲法を語る資格はない、などと辛口のコメントを寄せられる読者の方もおられるが、山尾さんの憲法議論は私から見ても極めてオーソドックスなもので、立憲主義を標榜する政党としてはこのくらいの意見を述べる論者がいないと国民から呆れられてしまうところだった。
男性の国会議員だったら男を上げた、と評するところだが、山尾さんは女性の国会議員なのでどう表現するのが適当か若干戸惑うところがあるが、山尾さんの存在感が一段と大きくなったことは間違いないだろう。
周りからどんな圧力を掛けられても、一切怯まないことである。
山尾さんは、野党の中で数少ない、女性のリーダーになる資質を備えた大事な政治家である。
立憲民主党という現在の器が小さすぎるのであれば、ご自分でもっと大きな器を作られたらいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年11月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。