国民民主党の森ゆうこ(裕子)参議院議員(新潟選挙区)が、日本維新の会の音喜多駿参議院議員(東京選挙区)に対し、森氏の国会質問通告をめぐる問題を取り上げたブログを削除するように要請していたことが13日わかった。音喜多氏がこの日、ツイッターで明らかにした。
動画で説明した通り、森ゆうこ議員 @moriyukogiinから第三者を介して私のブログを消せという依頼?圧力?がありました。応じるだけの理由が現時点ではありませんが、森議員から事実を立証するものが提示されれば、いつでも訂正・謝罪に応じる所存です。宜しくお願い致します。https://t.co/sF6b6dZjqP
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) 2019年11月13日
森氏が削除要請した音喜多氏のブログは、アゴラでも9日に掲載した「ビジネス野党の体たらく。森ゆうこ議員の質疑通告、夜22時で正式確定」とみられる。
音喜多氏はこの記事で、維新の足立康史衆議院議員(近畿比例)が森氏の質問通告について国会質問し、内閣官房・参議院委員部が答弁した内容を報告。森氏が「16時半には質問通告を確かに参議院事務局に提出済だった」などと主張していたことが、実際には、役所側が答弁内容を作れる一般的な通告書ではなく、実際にそれが提出されたのが深夜に及んだ実態を浮き彫りにしていた。
維新の関係者によると、森氏は、音喜多氏の同僚議員を通じて削除要請してきたという。これに対し、音喜多氏はツイッターにも投稿したように「(削除要請に)応じるだけの理由が現時点ではない」としている。
政治家のブログ削除事案を巡っては、昨年5月、都民ファーストの会の所属議員が小池知事の疑惑を巡って有権者に釈明する記事を書いたところ、党執行部が削除を指示し、このブログを転載したアゴラなども同時に削除させられるケースがあった。そうした党内での“言論統制”はしばしば行われるが、国会議員が他党の所属議員に対してブログ削除を要請するのは異例だ。