安倍首相主催の「桜を見る会」に対し攻勢を強めている立憲民主党など主要野党であるが(参照:時事通信)、ネット上では「民主党政権時の桜を見る会」についても多くの疑惑が指摘されており、森ゆうこ議員も巻き込み泥仕合の様相を呈している。
立憲民主党の公式ツイッターは13日、税金で開催されている安倍政権の桜を見る会について、「支援者の参加」「招待名簿の破棄」などを問題点として挙げた。
だが、国民民主党の玉木雄一郎代表が「民主党政権でも支援者を招待した」ことをすでに明かしている一方(参照:産経新聞)、ネット上ではそれを裏づけるような「民主党政権時の桜を見る会」に関するさまざまな調査が行われている。
まず「支援者の参加」については、当時の鳩山首相が参加者に対し、「ここに集まっているのは、民主党関係者が苦難に陥ったときも去らずにいてくれた真の友だ」という趣旨のスピーチをした動画が掘り起こされた。
また、民主党政権下の「名簿の管理状況」について問われた立民の福山哲郎幹事長が、「われわれは立憲民主党だ。把握していない」と回答したこともニュースになって拡散しており、これには登山家の野口健氏も絶句。
あの森ゆうこ議員にもブーメラン疑惑
現在、国会質問通告をめぐる問題の渦中にある森ゆうこ議員も、ここ最近は「情報漏洩」からこの「桜を見る会」に標的をシフトしたように見えるが、
ネットメディアのKSL-Live!は、鳩山政権時の桜を見る会に参加した当時の長岡市長・森民夫氏のブログに
「新潟県関係の国会議員では、黒岩宇洋、菊田真紀子、森ゆうこ各議員とそのご家族にお会いしました」
という文章を発見し、「現政権を責めるならまずは自らの同行者参加実態を説明するのが先ではないのか」と提起。
KSL-Live!はその他にも、民主党政権も「桜を見る会」に後援会や県連を招待していたことや、民主党本部から「桜を見る会」を後援会固めに利用するよう指示を受けたという長尾たかし議員の証言などを伝え、後者はお笑いタレントのほんこん氏にもツイッターで共有された。
政界の内外から「不毛な国会論議」への批判の声
以上のような桜を見る会をめぐる双方からの問題追及に対し、「政府はすべて隠さず説明し、早くより重要な政策論議を始めてほしい」という切実な声が政界の内外から聞こえている。
政治家では日本維新の会の松井一郎代表が、14日の定例会見で、「自分たちもやったけども相手はもっと大々的にやったから批判の対象というのはおかしすぎる」「税金の使い方といえば、どちらも間違っているんだから」「参院報酬自主返納では自民党がまだまし。立憲と国民はやってないんだから」などと発言。
ジャーナリストの門田隆将氏は、「追及している野党議員達が民主党政権時代に家族や後援者と参加し、大はしゃぎだったことは笑える」「香港の自由が圧殺されているのになぜ国会決議ひとつできないのか。森ゆうこ氏事件も徹底追及が必要」と不毛な国会を叱責するツイート。
また永江一石氏は、「安倍さんがあっさり花見やめたみたいに森さんもあっさり謝罪してつぎに行かないと、日本は終わっちゃう。そんなことをしている時間はない」と警鐘を鳴らした。