バッターもピッチャーも交代した方がいいのは、野党の方かな?
詰将棋にしては駒が足りないし、戦にしてはそれらしい武器がなさそうだし、これじゃあ見せ場も山場もないままに終わりそうだな、と思わざるを得ないのが、今の臨時国会である。
若い方々がそろそろ筵旗でも上げればいいのにと思うが、まだそこまでの勇気は持ち合わせておられないようだ。
今の陣容では、野党の方は一向に気勢が上がらず、じりじりと後退する一方だろうと思う。
野党合同会派を結成した意味は、殆どない。
小沢一郎氏の仕掛けに期待している人もおられるのだろうが、小沢一郎氏と枝野氏が気息を合わせても何も起きないはずだ。パワーが足りないから、いつまでもエンジンが掛からない。
馬淵さんが大怪我をして動けなくなったことがジワジワと効いてきているようである。
国民民主党や立憲民主党の若い方々がちょっと気の毒である。
そろそろ動き出さないと、何の存在感を示すことなく永田町から去ることになってしまいそうだ。
あらら、立憲民主党は、共産党と一緒に政権構想を練る方向に前のめり?
本当に大丈夫なのかしら。
共産党は、ご自分たちの本願だろうから、どんどん攻勢をかけてくるはずだが、共産党と政権構想を一緒に練るような事態になってしまえば、大方の国民民主党の国会議員や支持者の方々は引いてしまうはずだ。
枝野氏や小沢氏は選挙に勝つためには手段をえらばないというところかも知れないが、第三極を志向されていた方々は、多分、これ以上は付いていけません、と声を上げるはずだと思っている。
あちらこちらで共産党の党員の方が首長選や衆議院選挙の候補予定者として名乗りを上げている。
立憲民主党の幹事長はよほど懐が深いのか、共産党の主張には一切ノーと言わず、ただ、深く受け止めると答えているようである。
候補者調整程度ならあり得る話ではあるが、共産党と一緒に政権構想を練る段階にまで進もうとしている、というのは、私にはとても信じ難い展開である。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年11月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。