桜ヒラヒラ、政治家フラフラ… 「桜を見る会」もうやめちゃえば?

ここのところメディアで大きく報道されて、国会では野党が批判を強めている内閣総理大臣主催 桜を見る会です。
大きくは二つあって、一つは桜を見る会に与党が自分たちの支持者を招待していた問題。もう一つは、桜を見る会前日に安倍総理大臣の後援会が開いていた「前夜祭」についてです。

桜を見る会自体はもう長年行われてますから民主党政権時代も開かれていてそれを棚に上げて批判をしているのはご都合主義という批判もあります。実際、2010年民主党政権時代の鳩山由紀夫元首相も支援者を招待していた事実が明らかになりました。

ただ安倍政権になってからは招待客がどんどん増え、内閣府が所管をしている公的行事のも関わらず私的な利用なのではないかという批判も言われています。私的な利用というのは、要するに自分を応援してくれている支持者を招待することですが、これも民主党時代も一緒なんですね。所属国会議員のいわば招待枠があって、今年は誰を呼ぶかというふうに国会議員たちが考えていることは、はっきり言って長年行われてきたことです。

だから民主党系の現在の野党議員もあまり、桜を見る会自体を突っ込むことは最近なくなってきており、むしろ批判をしているのは後者の、すなわち前日に開かれた支持者との懇親会についてです。

ホテルニューオータニで開かれた懇親会の参加費は1人5000円。これは安いのではないかと疑問が持たれ、仮に事務所が5000円以上の費用を補填していたとするならば、公職選挙法で供応接待に当たる、ニューオータニ側が安倍総理だから高い料理を安く提供したことになるならば、これは政治資金規正法違反に当たるという追及です。

でもこれは料理の内容次第です。それなりのホテルでも5000円でできると私は思います。私が支持者増えてのパーティーを開催した時、値段交渉や料理のメニューを打ち合わせして「ローストビーフじゃなくてサンドイッチにしてください」とか言って安くしてました。さらに料理が余って捨てるのも勿体無いですよね。立食パーティーでは実は料理ってあまり食べられないんですよね。ですから人数分よりも少なくしたこともありました。今回の場合はそこら辺どうなっているでしょうね。

話は元に戻って桜を見る会、公的行事を私的に利用するというのは問題だと、私も思います。そのことは、はっきり言いましょう。だいたいこの桜を見る会、4月の中旬に行われているのですが、桜が咲いてるかどうかわかんないんです。以前、衆議院議になった最初の年だけ、実は行ったことがあります。けれどもソメイヨシノはもう散った後で八重桜がすこし残ってたという感じでした。だから、この機会に金輪際やめてしまうか、葉桜を見る会にでもしてみては?


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年11月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。