女性が自分が生理の日であるということをわかるようにする生理バッジの着用について賛否両論が巻き起こりました。大丸梅田店の店員さんが生理であることを示すバッジをつけるということを若手社員の発案で始め、任意であって強制ではない取り組みです。
この生理バッジは10月15日から試験的に導入し、11月21日に大丸梅田店5階に「michi kake(ミチカケ)」という女性用品の売り場がオープンした際、内覧会で紹介されました。ちなみに「michi kake(ミチカケ)」は女性向けのアパレルや美容アイテム、化粧品、漢方茶などを扱っており、とにかく売り場全体が女性向けということです。「michi kake(ミチカケ)」と言う売り場の名前も、「月の満ち欠けるように、あなたのリズムに寄り添う」というコンセプトを名前にしたそうです。
このバッチの目的は「生理バッジをつけ、仕事をしていく上で生理であることをオープンにすることによって、気使うコミュケーションができるようにするため」で、また、先ほどご紹介したように女性のための売り場ということもあって生理や体のリズムということについて、「お互い生理だと仲間意識が湧くと思う」といった、お客様とのコミュニケーションが図れるようにするためということだそうです。
生理には3日~7日くらいと人によって違うわけですよね。月に5日と考えれば一週間、日数にすれば年間60日程度は生理期間となりますよね。これ頭ではわかっていても私も男ですから実感がありませんし、言いようがないです。私には二人の娘がいますので、生理の話をしたことはありますけれども、有り体な言い方ですが、やはり辛そうです。そうした耳学問で私が言えることとしては、とにかくつらそう、痛い、イライラする、気力や気力がなくなるなど、人によって程度は違えども、あらゆる女性が経験していることだということです。
先ほどのバッジは密かに人気を呼んでいる小山健氏の漫画『ツキイチ!生理ちゃん』とのコラボで、漫画の主人公である生理ちゃんが描かれていて、「生理中です」と言葉で書いてあるわけではありません。今回、この漫画は購入して読んでみました。そこには生理を擬人化した生理ちゃんというキャラクターが腕をぐるぐる回して「生理だ』と言って女性のお腹にパンチを浴びせると、パンチされた女性はお腹を抱えてうずくまります。そして生理ちゃんは「血、いただきますね」と言って女性の血を抜いていく、すると女性が貧血になるという感じです。
実際、我々の目の前の女性が、生理と言ってお腹抱えてうずくまってるのを私は見たことがありません。しかし、皆さん気丈に、悟られないように働いていたり、普段と変わらない接し方をしてくれているんですね。
バッジには賛否両論、色んな意見が出ているようですが、共通をしているのは議論することは大事だということと、女性に思いやりを持つということですね。
女性には思いやりを持ちましょう。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。