群馬県は吾妻郡草津町で180度意見の違う破廉恥な話題が巻き起こっています。
「草津」と言えば、関東に住んでいる人なら誰でも聞いたことがあり、私も行ったことがある温泉地です。温泉街の真ん中にある湯畑、湯もみガールズによる湯もみなど全国的にも有名な温泉地です。そんな草津町でHなことをやった、やっていないという論争が全国ネットのテレビで報道されています。
しかもその場所が町長室ということだからさらに驚きです。概略は、草津町の女性町議会議員が、草津町長に肉体関係を強要されたというんですが、仮にこれ事実だったら犯罪です。
女性町議は、2015年1月8日の午前10時から11時に町長室での2人きりの面会の際、約5年前の出来事です。一方の町長は、「もし事実なら訴えろ、男として間違いを起こすことは1億3,000万分の1もない」と全面否定しています。「1億3,000万分の1」って初めての表現ですが、日本国民全員がやったとしても俺は絶対ないって言いたいんでしょうか。
どちらかが間違いなく嘘をついていることになるわけですけれども、ここまで言い分が違うというのは、会社や組織内でのいざこざであったり、男女の関係のもつれなど、世の中で起こりえないわけでもないのかなと思います。明らかな嘘をつく、嘘をつかれるということは、嘘をつかれた人は人格を否定されるということになり、嘘をついてる人は人格破綻者と思いますよね。
「町長と町議となると、世の中の人はそれなりに分別のある人が務めているはずなの」にと不思議に思うんでしょうが、はっきり言って政治という世界では、権力を巡ったりすると嘘だろうか捏造だろうが、火のないところに煙が立ってしまうことが本当にある世界なんですね。だから、私は政治が大嫌いです。
町長はこうも言っています。「全くの作り話です。突然、テロに遭ったような感じです」。私にはまるでデジャブのようです。
私のときも、草津町の件と同じで4年前のことという不思議な記者会見でした。どちらか一方的な嘘をついていても、テレビの全国ニュースではテレビ朝日とフジテレビが報じていました。これは不思議でしかたありませんでした。
今回の草津町の件は、現段階でどちらの言い分が嘘かは断定できません。ただ、女性側の言い分に信憑性や具体性がないということで、「破廉恥で議会の名誉を傷つけた」として懲罰動議にかけられ、除名処分を受けています。
一応同じこと、そして首長経験者という立場で申し上げるならば、「時間が証明する」ってことです。裁判を通じて明らかになると思いますが、私の場合は、相手が嘘ばかり言っていたので、どんどんボロボロ剥がれていきました。
思い出しますね。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年12月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。