立憲民主党の中には根強い反対があるようだが、枝野氏が様々な反対意見を押し切って、ご自分が保守本流の政治家であることを実証するために出雲大社参拝を実行されるのであれば、これはこれで評価した方がいいと思う。
政治家は実に複雑な存在で、口で言っていることと内心思っていることが結構乖離していることが多いので、一概にあの人は保守だとかリベラルだと決めつけない方がいいことが多い。
いわゆる過激派労働組合との親和性が高いと言われて如何にもリベラル政治家の代表のような印象がある枝野氏だが、ご本人はしばしば自分は保守の政治家だと宣言することが多いようだ。既に伊勢神宮には参拝されているようだから(※立憲民主党ツイッター2019年1月4日 参照=編集部)、出雲大社に参拝されてもおかしくはない。
旧社民党から民主党を経て立憲民主党に入った阿部知子議員などは伊勢神宮参拝に対して公然と反対意見を述べておられたようだが、枝野氏は結構頑固な人のようだから、今回も一旦参拝すると決めたら参拝するだろうと思う。
出雲大社を参拝したから枝野氏は保守政治家の仲間だ、などとは思わないが、少なくとも出雲大社等の参拝に抵抗感のある原理主義者ではなさそうだということは悪いことではない。
出雲大社に参拝したら、次は靖国神社への参拝をするかしないか、ということが問題になりそうだが、多分枝野氏はそこまではしないだろう。
それでも、枝野氏がちょっとだけでも自分の幅の広いところを見せ始めたのは、それなりに評価していいと思う。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年12月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。