こんにちは、参議院議員(東京都選出)の音喜多です。
今週はイギリス総選挙が大きな話題となり、ボリス・ジョンソン率いる保守党がサッチャー政権以来となる大勝をおさめました。
正直、イギリスのEU離脱が正しい選択なのか現時点ではわかりませんし、多くのイギリス国民が懸念や不安を覚えていることは確かだと思います。
しかしそれでも、
「離脱が正しいかどうかわからないし、我々も意見がまとまってないから、引き続きみんなで考えましょう!」
なんてことを言っている指導者・政党より、
「我々が進むべき道はこれしかない!グレートアゲイン!」
と断言しているリーダーの方が支持を集めることは想像に難くありません。
まさに今回の勝利は、ボリス・ジョンソン首相が(思惑はどうであれ)信念を貫く姿勢が評価された結果ではないでしょうか。
日本の政治も、こうしたリーダーシップの形については学ぶべきところが多いと感じます。
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その一方で、スコットランド独立を目指すスコットランド民族党が大躍進した点も見過ごせません。
今回のEU離脱騒動は、すんごく簡単に言えば
「イギリスはイギリスだ!EUではない!」
という一種の独立運動、アイデンティティ奪還だったわけです。
その行動は当然のことながら、自国内の独立運動にも火をつけることになります。
となれば連合国家であるイギリス内で、スコットランドなどから「ならば我々もイギリスから独立を!」という声が出てくるのは、いわば必然ともいえる流れでしょう。
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スコットランドの独立を問う住民投票は、2020年にも行われると言われています。
月並みな言葉で言えば、イギリスは「一難去ってまた一難」という状態です。
そしてイギリスのEU離脱が呼び起こした独立機運、アイデンティティ闘争は、世界のどこまで影響を及ぼすことになるでしょうか。
いち政治家としても、世界の変動をしっかりと注視していきたいと思います。
パソコンを忘れてスマホでこちらは書いているので、簡潔ながら本日はこんなところで。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。